
こんにちは!保育歴15年の元保育士りんです。
6月は、春のにぎやかさが少し落ち着き、初夏の気配を感じるころ…子どもたちも少しずつ集団生活に慣れてきたのではないでしょうか🍃
先生方の、愛情・関りがあっての子ども達の安心や落ち着きですね。
その一方で、梅雨の季節に入り、戸外での活動が制限されることも増えてきます。
そんな時期だからこそ、室内でも季節を感じたり、友達とじっくり関わるチャンスです!!
この記事では、保育現場で取り入れやすい「6月ならではの遊びや製作アイデア」を、実践のヒントと一緒にご紹介します♪

6月の保育の特徴

6月の保育では、このようなテーマを取り入れることで、子どもたちの興味や感性を育てることができます。
子どもたちの「気づき」や「感じる力」を大切に、ゆったりと過ごせるようにしたいですね。
6月に楽しめるおすすめ保育活動

6月は、梅雨時期によりなかなか外で遊ぶことが減ってしまいます。
しかし、そんな時こそ室内での活動を楽しみましょう♪
🌂 雨の日でも楽しめる室内保育アイデア
新聞紙あそびで「雨ごっこ」
新聞紙で作った傘やカッパを着て「雨の日ごっこ」。
ビリビリ破った紙を「雨」に見立てたり、傘の下でおしゃべりしたり…想像力がぐんと広がります。

新聞紙は柔らかく、子供の力でも破きやすく「作る・破く」が簡単に楽しめますよ♪
雨の音を感じて!リズム&体あそび
「ぽつぽつ」「ザーザー」など、雨の音を体で表現!
リズム遊び(リトミック)やダンスで体を動かしながら、静と動のバランスを楽しみましょう!

「さくらんぼリズム体操🍒」というリトミック遊びもおすすめです◎
パネルシアターでお話の世界へ
雨をテーマにしたパネルシアターや手作りシアターもおすすめ。
お話の世界に入り込むことで、気持ちが落ち着いたり、想像がふくらみますよ。
🪑 お部屋で楽しめるルールあそび
6月頃になると、少しずつ「ルールのある遊び」も楽しめるようになる子が増えてきます。
お部屋でも楽しめる遊びは沢山あります!
年齢や発達に応じて、少しずつルールのある遊びにも挑戦できる時期。
「勝ち負けがあると、どんな反応をするかな?」「切り替えられるかな?」と、子どもの成長を観察するヒントにもなりますね。
室内遊びアイデアについて、こちらからご覧ください▼
🍭 いつものおやつを特別に♪ピクニック気分
雨の日が続き、室内・お部屋で過ごす時間も多くなりますね。
雨の日が続く時期は、ホールや大きなお部屋で敷物を敷いて「ピクニック風おやつ時間」もおすすめ。

環境が変わるだけで、子どもたちはワクワク♪笑顔がたくさん見られました!
🌧️ 五感で楽しむ!梅雨の時期ならではの遊びをしよう
雨音を聴いてみよう
窓を開けて、静かに雨の音を聴いてみる時間も素敵です。
「どんな音がする?」「ポツポツ?ザァー?」と、子どもたちの感性が育つ時間になります。
屋内で雨の日さんぽごっこ
レインコートを着て、傘を持って室内探検もおすすめ!
椅子やテーブルの下をトンネルに見立てたり、手作りの水たまり(画用紙)をジャンプしたりして楽しめます。
傘の使い方も遊びながら学ぼう!
3歳以上になると、傘の扱い方や安全な使い方を少しずつ覚え始める時期。
室内でのごっこ遊びをきっかけに、交通安全教室でも行ってみて下さい!
傘の使い方について、こちらからご覧ください▼
☔ 実際の雨の中での散歩もおすすめ!
室内での雨の日散歩ごっこを楽しんだ後には、本当に雨の日に園庭散歩を!
雨で湿った地面、水たまり、雨の音、草梅雨など…雨の日にしか体験することの出来ないワクワクに出会うはずです🌂
水たまりのなか、濡れた園庭などを歩くことで気づく子も沢山いました。

「滑るんだね~」「水たまりの中って、楽しい!泥んこになって、足がくっついちゃうよ~」
必ず転んで濡れてしまう子がいるのですが、それも経験!!着替えれば大丈夫です♪
転んだ子も、転んだ子を見ていた子もどちらもいい経験になります。
事前に保護者へ「長靴・レインコートの準備」をお願いしておくとスムーズですよ。
🫧 雨上がりのシャボン玉が幻想的
雨が上がった後の、少し湿った地面・草花に向かってシャボン玉をしましょう♪
雨上がりのしっとりとした空気の中でのシャボン玉は、ふしぎと割れにくく、草や葉っぱにくっつくこともあります。

「えっ、まだ消えない!」「葉っぱにとまった!」
子どもたちも大喜びでした!晴れの日にはできない遊びですので、是非「雨上がりの湿度の残る時」にやってみて下さい♪

私も、子ども達と何度も楽しみました!子どもたちの「わあーーなんでーー✨」の表情が忘れられません♪
室内あそびや雨の日ならではの自然体験を通して、心も体も豊かに育んでいきたいですね🌱
6月のおすすめ製作活動アイデア

春に比べ、子ども達も徐々に落ち着いて過ごすことが出来ている時期。
だんだん製作活動も、じっくり楽しめるようになってきますので季節の製作を楽しんでください♪
🎨あじさいスタンプ
四角いスポンジに、絵具を付けて自由にあじさいの花びらを作っていきます。
色や花の数など、子どもが選択して個性が出るように出来たら良いですね♬
🐌紙皿でかたつむり工作
紙皿にクレヨンやシールでぐるぐる模様を描き、丸めた画用紙で顔をつけて完成!
「目はどこかな?」「どんな模様にしようか?」と対話しながら楽しめます。
☀てるてる坊主を作ってお祈り
かわいい顔を描いたてるてる坊主を窓辺に飾って「明日晴れますように!」天気を気にかけるきっかけにもなります。
「明日こそ、外であそぶぞーー!!」と、子ども達と一緒に、窓いっぱいにてるてる坊主を作ったこともあります。

お迎えに来たお家の方が嬉しそうに見てくれていましたよ☔
⏰6月の行事にちなんだ製作活動(虫歯予防デイ・時計の日)
季節の行事にちなんで、製作など行うと子どもたちも行事イベントを知ることが出来ますね。
📐折り紙遊びも季節に合わせて
ホールで紙飛行機の「飛ばしっこ大会」をした日は大盛り上がりでした♪

折り紙は、手先の器用さや空間認識力を育む遊びでもありますね✨
✍️塗り絵・迷路あそびもおすすめ
私は以上児クラスの担任時代に、月1回のぬりえ&迷路タイムを設けていました。
完成度は、子どもが一生懸命行っているでOK!!
一年がたつと、本当に子どもの成長が目に見えて解ります🌈
塗り絵や迷路も、年齢ごと・成長段階によって様々ですので、何種類か用意し子どもに選んでもらって行っていました。

「出来た!もう一回!次は、もっと難しいのやりたいな~」
子ども達も、自分での「やってみたい」気持ちが育っているようでうれしかったです!
6月におすすめの歌🐸

雨、かたつむり、カエルなど、梅雨の自然をテーマにした歌で季節を感じながら歌を楽しんでください。
乳児クラス(0~2歳児)におすすめの歌
歌 | おすすめポイント |
---|---|
♬かたつむり | 梅雨の時期にぴったり。手でツノを作ってかたつむりになりきって楽しめます。 |
♬かえるのがっしょう | リズムに合わせて手を叩いたりジャンプしたり♪楽器遊びにも◎ |
♬あめふり | 足踏みや手拍子でリズムを楽しんで♪ |
♬いとまき | 手遊びをまねっこしながら楽しく! |
♬はをみがきましょう | 「歯の衛生週間(6月4日~)」にぴったり! 歯みがきごっこと一緒に楽しんで♪ |
幼児クラス(3~5歳児)におすすめの歌
歌 | おすすめポイント |
---|---|
♬ニャニュニョのてんきよほう | 天気や猫のしぐさをリズムにのせて♪ |
♬あめふりくまのこ | 雨の日のやさしい曲調。絵本と合わせて歌うと盛り上がります。 |
♬しゃぼん玉 | 友だちと声を合わせて歌う気持ちよさを味わえます。 |
♬とけいのうた | 6月10日の「時の記念日」に合わせて。 時計の針を人差し指で表現してみよう⏰ |
♬にじのむこうに | 雨上がりの虹をテーマにした歌。 年中・年長児がのびのびと歌うのに最適です。 |
室内遊びが増える時期なので、体を動かせる手遊び歌やリズム遊びもおすすめです。

「歯の衛生週間」や「時の記念日」など、6月の行事にちなんだ歌も取り入れると、子どもたちの興味が広がりますよ♬
6月(梅雨の時期)おすすめの絵本6選

梅雨時期におすすめの絵本を紹介します。
📚①おさんぽおさんぽ
長靴をはいた子どもがるんるん気分でお散歩へ。水たまりに興味津々でぴちゃぴちゃ!
最後は…まさかの展開が?
📚②はっぱのおうち
雨が降っても、さちには葉っぱのおうちが。
虫たちとの出会いが、やさしく心をあたためてくれる絵本です🌿
📚③ぞうくんのあめふりさんぽ
みんなで雨の池の中を散歩!ユーモアたっぷりで、何度読んでも楽しめます♪
📚④あめあがりのしゃぼんだま

雨上がりの日、女の子がしゃぼんだまを楽しみます。
雨上がりだからこその美しさ。幻想的な絵とやさしいストーリーに引き込まれます。

この絵本を読んだ後に、よくシャボン玉遊びをしました.。o○
📚⑤ぼく、あめふりお
てるてる坊主の「あめふりお」は、周りでいつも雨が降っているため、みんなに「あめふりお」と呼ばれています。ある日、「遠くに行けば、おひさまに会えるかもしれない」と思い、ひとりで出かけることを決意します。途中で真っ黒になりながらも、前に進み続けます。
📚⑥バムとケロのにちようび
雨の日でも楽しいことはいっぱい!泥んこ、絵本、虫、お菓子づくり…!おうち時間のヒントになる一冊。

季節の変化を感じられる絵本を通して、子どもたちの「共感する力」も育てていきたいですね。
他にも、雨の日におすすめの絵本をこちらで紹介しています▼
6月の保育で大切にしたい事

衣替えの季節|汗をかいたら着替えることの大切さを伝える
寒暖差のある6月は、朝は肌寒くても、日中は元気に遊んで汗びっしょり…なんてこともよくありますよね。
そんな時期だからこそ、子どもたちには繰り返し声をかけてあげましょう。

「汗をかいたら、着替えようね」
年長さんになると、自分で気づいて「先生、着替えてくるね〜」と動ける子も増えてきます。そんな姿を見守りながら“自分で気づいて行動する力”を育んでいきましょう♪
着替えができても、脱いだ服を引き出しに入れっぱなし…なんてこと、意外と多いんです!
- 脱いだ服はカバンに入れて持ち帰る
- 翌日は持ってきた新しい着替えを、(補充)袋に入れる
この流れまでしっかり伝えていくと、子どもたちも自然と習慣になりますよ!
手洗い・うがいの習慣を再確認!
寒暖差で体調を崩しやすい時期。風邪予防にも、こまめな手洗い・うがいが大切です。
手洗いのタイミングや正しい方法を、遊びの中や日々のルーティンで自然に伝えていきたいですね。
旬の野菜に触れる機会を大切に
そらまめ、とうもろこし、きゅうりなど…おいしい夏野菜が旬を迎える季節です♪
畑やプランターでの栽培が難しい園もあると思いますが、給食をきっかけにお話しするだけでも子どもたちの興味を引き出せます。
たとえば…
「今日の給食のきゅうり、今が一番おいしい季節なんだよ〜。こういうのを“夏野菜”っていうんだよ!」
年長さんには少し踏み込んで、
「きゅうりは体の中から熱を冷ましてくれるんだよ🥒」
なんて話すと、「先生が教えてくれた!」とおうちで話してくれる子もいて、嬉しくなりますよね😊
こうしたちょっとした会話の中に、知識の種まきができるのも保育の魅力です。
悩んだときは、一人で抱えず相談を
いつもお伝えしていることですが保育現場で働く中で、悩みは尽きません。
保育のお仕事って、本当にいろいろな悩みがつきものですよね。
私もHSP気質で、なかなか相談できないタイプでしたが、どの職場にも「この人なら相談…話せそう」という先生が1人はいました。

悩むということは、それだけ一生懸命に向き合っている証です。
そんな先生たちを、私は心から応援しています🌈
保育の仕事の進め方の悩みについては、こちらにまとめています。
よければ、こちらからご覧ください▼

7月の保育に向けての準備も、少しずつ
夏には、子どもたちが楽しみにしているイベントがいっぱい!
保育士の先生たちにとっては忙しさの第二次ピーク(春が第一次、そして冬の発表会時期も…)かもしれませんが、「行事の準備=楽しい時間をつくること」でもあります。
早めに計画し、みんなで分担しながら、できるだけ保育時間内で進められると良いですね💪✨
園によっては、秋の運動会準備に入るところもありますね。
親子競技のアイデアはこちらにまとめています▼
おわりに

梅雨の時期は、保育をする側にとっても少し工夫が必要な季節。
でも、雨だからこそ見つけられる発見や、じっくり遊べる時間もたくさんあります☔🌿
季節のうつろいを感じながら、一人ひとりの子どもに寄り添い、のびのびと過ごせる6月にしていきましょうね。

保育現場で働くみなさんを応援し得います。
ご自身の体調も無理なさらず、頑張ってください🌈
