
こんにちは!保育歴15年の元保育士りんです。
雨の季節が明けるころ、保育園ではいよいよ水遊びがスタートしますね。
七夕の行事準備や、夏を感じる製作、暑さに気をつけながらの戸外活動など、7月は保育の工夫がぐっと広がる時期です。
この記事では、保育歴15年の中で実践してきた「7月におすすめの遊び・製作・行事アイデア」や、夏の保育で大切にしたいことをまとめました。
「何をしようかな?」と迷ったときに、パッとのぞけるヒント集として活用していただけたら嬉しいです。

7月の保育の特徴|夏の行事と健康管理

7月の保育は、季節の変化を楽しみながら、夏ならではの行事や遊びを取り入れるのがポイントです。
子どもたちは水遊びや夏祭りを心待ちにしていますが、保育士の先生方は忙しさもピークになりますね。

無理しすぎず、体調管理をしっかり行いましょう。
7月の保育活動アイデア

7月の保育活動は、夏ならではの遊びや行事を取り入れ、子どもたちと一緒に季節を感じながら楽しく過ごしましょう。
1. 七夕の活動

幼稚園で働いていた時は、本物の笹を持ってきて子どもたちの短冊を飾ったこともあります。
子どもや保護者の方は大喜びでしたが、毎日笹が落ちるので、掃除は大変でした。笑
2. 水遊び・プール活動
7月の保育で欠かせない水遊び♩
子どもたちは水遊びに大喜びですが、準備や着替え、監視は保育士にとって大仕事です。
特に3歳児の着替え指導は根気が必要ですが、根気強く見守りましょう。困ったときは主任に相談し、保育士の人員配置を調整してもらいましょう!
水遊びの最初の着替えや片付けまではベテラン保育士でも大変です。
水遊びも、最初から楽しめる子、緊張してなかなかお水に入れない子など個性があります。
3~4回目には、ほとんどの子が楽しめるようになりますので、焦らず、無理に行わず「子どもに寄り添って水遊び」を楽しみましょう♩

水遊びが苦手な子は、無理に水に入らず、そばでバケツでのお水運び、水と砂場の遊び、水に触れる…ことから少しずつやってみましょう♩
3. 夏祭りごっこ
子どもたちの意見を取り入れて準備を進めると、思い出深いイベントになります。(年長さんがお祭りのお店屋さんになっても楽しいですね♩)
子供達と一緒にお祭りの飾り付けも行いましょう!

「こんなゲームがしたい」「去年の○○が楽しかったからやりたい!」など、子ども達は楽しかったことを良く覚えています。
4才以上の子ども達とは話し合いながら、「夏祭りごっこ」の準備を進めて下さいね。
4. 自然を感じる活動
夏本番の晴れた日は戸外での活動を楽しみつつ、熱中症対策も忘れずに。
こまめな水分補給を心がけてくださいね。
5. 夏の製作活動
製作の詳細は下記「7月おすすめ製作活動」で紹介しますね。
6. 食育活動
お祭りごっこの時に、「かき氷のシロップを自分で選んで食べる♩」楽しみは、子どもたちの良い思い出になったようでした。
春から育てた「野菜の栽培」も、夏野菜は実をつけ始める時期です。給食の先生が、園で育てた野菜を「給食調理」に使用してくれたこともあり、子ども達は大喜びでした!

普段は野菜が苦手な子たちも、「自分たちで育てた野菜」は頑張って食べようとする姿が見られました。
【7月の製作遊び】季節感を楽しめるアイデア

1. 七夕の製作
短冊作り
願い事を書いて笹に飾ります♩まだ文字が書けない年齢の子どもには「お家で書いて持ってきてください」とお願いし、保育園で飾る方法がおすすめです。
年長さんになると文字の練習にもなるので、「自分の気持ち(願い)を自分で書く」ことにも挑戦しましょう!
文字がまだうまく書けない子には、同じ大きさの見本を用意し、模写に挑戦してもらうと良いですよ。文字の並びも真似できるので、子どもたちが取り組みやすくなります。
七夕製作|織姫と彦星の飾り作り
折り紙や紙コップでキャラクターを作るのも楽しいです。
立体の飾りはもちろん可愛いですが、画用紙を利用して平面の飾りももちろん◎
「0~2才児」向けの七夕製作アイデア▼
(参考:保育求人ラボさん)

子供達の顔写真を貼っても可愛かったです♩
0~2才児さんは、子どもが出来ることが限られているので、先生方で工夫して可愛く仕上げて下さいね。
「以上児向け」の七夕製作アイデア▼

3才以上の子ども達は、「はさみ」を利用した製作活動も楽しめるようになります!
年長になると、さらにアイデアを発展させ自分で飾りを考え出してくれます♩子どもたちのアイデアって素敵ですよね。
子どもたちが「自分で出来た!」「楽しい♩」と思える製作活動をしてくださいね。
2. 夏祭りをテーマにした製作
(参考:【保育士】わたこママさん)
色や形を選択できるように、多めに材料を用意しておきましょう。
子どもたちが自分で選んで作った作品は、子どもの個性がでて素敵な作品が出来ますよ。

お家にもあるような身近なもので製作をすると、「お家でも工作楽しんでました~」と嬉しい言葉をいただいた事もあります♩
飾るだけでなく、実際に使える製作にすると子どもたちも喜びますね。
3. 海や水遊びをテーマにした製作
(参考:【公式】わくわくさんの工作教室さん)
海の生き物が登場する絵本や図鑑を見ながら作るのも楽しいです。小さいクラスなら、子どもたちが「目」や「うろこの模様」を描くだけでも個性が出て可愛いですよ🐟
4. 夏の自然を感じる製作
食育で「野菜の栽培」をしているならば、自分たちで育てた野菜(食べるには小さすぎるもの)などを利用して、「野菜スタンプ」を楽しんでみましょう。

子どもたちも、自分たちで育てた野菜での「野菜スタンプ」は例年よりとっても楽しんでくれていました🥬
朝顔のにじみ絵、色水あそびもとても人気でした。
夏までに朝顔を育てる体験をすると、より一層楽しめます。朝顔は、比較的何度も咲いてくれるので、育てやすく、何度も色水遊びを楽しめましたよ♩
【7月の歌あそび】季節を感じるおすすめの曲|8選
夏の季節感や七夕の雰囲気を楽しめる歌をいくつか紹介します。
♩七夕にちなんだ歌 | 「たなばたさま」 「きらきら星」 |
♩夏の自然を感じる歌 | 「海」 「かもめの水兵さん」 |
♩水遊びや夏祭りにぴったりの歌 | 「みずあそび」 「アイスクリームのうた」 |
♩夏の元気な歌 | 「にじのむこうに」 「すいかの名産地」 |

どの歌も、簡単な振付をして歌いながら楽しんでくださいね♩
7月のおすすめ絵本紹介|7選

7月にぴったりの絵本を厳選しました。
夏の季節感や七夕の楽しさが伝わりやすく、子どもたちもワクワクしながら読めます。
📚①ひまわり

作・絵 | 荒井真紀 |
出版社 | 金の星社 |
📚②つやっつやなす

作 | いわさゆうこ |
出版社 | 童心社 |
📚③たなばたプールぶらき

作 | 中川ひろたか |
絵 | 村上康成 |
出版社 | 童心社 |
📚④こぐまちゃんのみずあそび

作 | わかやまけん |
出版社 | こぐま社 |
📚⑤ようこそうみへ!

文 | 中川ひろたか |
絵 | 村上康成 |
出版社 | 童心社 |
📚⑥わんぱくだんのかいていたんけん

作 | ゆきのゆみこ・上野与志 |
絵 | 末崎茂樹 |
出版社 | ひさかたチャイルド |
📚⑦うみの100かいだてのいえ

作 | いわいとしお |
出版社 | 偕成社 |
他にも「夏におすすめの絵本まとめ」を紹介しています♩
よければ、こちらからご覧ください▼
7月の保育で大切にしたいこと|気温や体調に配慮した関わり方のヒント

1. 暑さ対策と健康管理が最優先
こまめな水分補給
熱中症予防のため、時間を決めて水分を取る習慣づけをしましょう。
「今みんなでお水を飲もうね」と声をかけることで、子どもたちも自然と身につきます。
涼しい環境づくり
風通しの良い日陰を活用したり、室内では扇風機やエアコンを適切に使って調整しましょう。
※冷房の効きすぎには注意!
十分な休息
暑さで疲れやすい時期。活動の合間にクールダウンの時間を取り入れると安心です。
2. 夏ならではの遊びを“安全に”楽しむ
大人気の水遊びは、ルールを確認しながら安全に行いましょう。
「走らない」「順番を守る」など、事前の声かけがポイントです。

絵本やイラストを使って、視覚的にも【おやくそく】として話をしておきましょう!

こちらは、イラスト「ほいくえ」さんで提供している「プールあそびのお約束」のイラストです。子ども達にとっても解りやすいですね♩
気になる方は、こちら▶「ほいくえ」よりご確認ください。
※「ほいくえ」は無料で利用できますよ。
3. 感染症予防もしっかりと
手洗い・うがいの習慣づけ
夏は、手足口病やヘルパンギーナなどの感染症が流行しやすい季節。
こまめな手洗い・うがいを徹底し、予防を強化しましょう。
水いぼ・とびひの確認
水遊び前は、感染性のある皮膚トラブルがないかをチェックしましょう。
保護者の方に改めて声をかけることも大切です。

「水いぼ、とびひ」の確認は見落としがちですが、とっても大事!
各担任が確認することは、とても大変なので「園として」お手紙を配布し、「水遊び時期の前に必ず」保護者の方に確認してもらいましょう。
4. 子どもたちの“気持ち”に寄り添って
暑さのせいで、疲れやすかったり、夜しっかり眠れなかったりする子もいます。
体調や気分の変化に気づいて、無理のない活動を心がけましょう。
また、季節を感じられる遊びや行事を通して、「夏って楽しいな」と思えるような経験をたくさん届けてあげてくださいね。
保育士さんのための「夏の持ち物」も大切

夏の保育は、子どもたちだけでなく、先生自身の体調管理もとても大切です。

私も現役時代、何度か熱中症になりかけたことがありました💦
そんな経験から、「夏におすすめの保育士アイテム」をご紹介します。
暑さ対策グッズ
20代のころは気にしていませんでしたが、紫外線対策は本当に大切!
塩飴などでこまめな塩分補給もおすすめです◎
休憩中(休憩がはっきりとない人は、子ども達の昼寝など)塩飴など一口食べましょう。子ども達は水遊びをしていて体を冷やして楽しめますが、監視や担任の保育士は灼熱の中で過ごすため大変です。
▲プール周りで子どもの見守り、指導をしている時に便利でした!首に巻くだけで体感気温が全然違いました!!
水分補給アイテム
子どもたちと一緒に、保育士さんもこまめに水分補給しましょう。
先生が飲む姿を見せることで、子どもも自然と意識できますよ♪
衛生・健康管理グッズ
汗をかいたあとは、着替えやケアをして清潔に。
特にプール活動後は汗だくになりやすいので、準備しておくと安心です!

ご自身の体調も大事にしてください!
まとめ|7月の保育を楽しもう♩

7月は、七夕・水遊び・夏祭りなど、子どもたちがワクワクできる行事が盛りだくさん。暑さ対策をしっかり行いながら、安全で楽しい思い出をたくさん作れるよう工夫していきましょう。
また、8月に向けては、少しずつ生活リズムの見直しや、秋への準備も意識しておくとスムーズです。

年長さんのお泊まり保育を予定している園も多い時期ですね。
※お泊まり保育については別記事でご紹介予定です
\先生方ご自身のケアも忘れずに/
暑い夏こそ、保育士さんの体調管理とチームでの連携が大切です!
今回の内容が、日々の保育のヒントになれば嬉しいです♩