数の概念を育む！2〜6歳におすすめの数の絵本3選【読み聞かせにぴったり】

今回は、小さい子どもから楽しめる「かずの絵本」を3冊ご紹介します！

数の絵本ってたくさんありますよね。

どの絵本も魅力的ですが、今回は保育現場で実際に読んでみて、子どもたちが楽しんでいたものを選びました。子どもたちの反応も交えて紹介します。

絵本選びの参考になりましたら、幸いです☺

はじめに

数の概念は、年齢とともに少しずつ育まれていきます。

年齢別に紹介しますね！

2～3歳ごろ

・「イチ、ニ、サン」と数唱を始める
・カレンダーなどで知っている数字を見つける
・1〜3個までの数量がわかるようになる

3～4歳ごろ

・5までの数を数えられるようになる
・パッと見て3つのものの個数を識別できる
・「数字」に興味を持ち始める
・1〜3個のものを声に出して数えられる

4～5歳ごろ

・1〜10の数字を読めるようになる
・1〜10までの数字を見ながら「イチ、ニ…ジュウ」と数えられる
・「数唱」「数字」「数量」の一致が発達し始める

5～6歳ごろ

・簡単な計算ができるようになる子もいる
・「数唱」「数字」「数量」を一致させられるようになる
・「順序数」や「集合数」の理解が始まる
・100までの数を数えられるようになる

このように、成長とともに数の理解が深まります。

では、実際に数に親しめる絵本を見ていきましょう！

数の絵本　3選

かずのえほん

かずのえほん （スキンシップ絵本） [ わらべ　きみか ]

作・絵	わらべ　きみか
出版	ひさかたチャイルド
対象年齢	2、3歳から
サイズ	23×23cm　84頁

全国学校図書館協議会選定図書

絵本の内容

イラストも可愛く、絵本も大きく見やすいのが特徴の絵本です。

ページをめくると、左側には数字と数字と同じ数の〇、右のページには動物たちが数字と同じ数描かれています。

とても見やすく、直感的に数に親しめる一冊です。

絵本の魅力

・1から10までの数字を順番に紹介し、数える楽しさを体験できる

・かわいいイラストが子どもの興味を引きつける

・親子で一緒に読むことで、コミュニケーションを楽しみながら学べる

・数字だけでなく、動物の数え方（「とう」「ひき」など）も学べる

一緒に読んだ子どもたちの反応

とても見やすい絵本なので、まだまだ数がわからない子も。

なんとなく先生の真似をして各々楽しんでいますが、それでいいんです！

「まずは親しむことが一番！」という気持ちで読める、素敵な絵本です✨

かわいいてんとうむし　あなあきしかけえほん

作	メラニー・ガース
絵	ローラ・ハリスカ・ベイス
訳	きたむら　まさお
出版	大日本絵画
発売日	2001年10月

絵本の内容

立体のてんとうむしが主役の、仕掛け絵本です♪

最初は10匹のてんとうむしがいますが、ページをめくるたび1匹ずつ減っていくという不思議な構成。

子どもたちが夢中になること間違いなしの、楽しい一冊です✨

絵本の魅力

穴あき仕掛け：本の各ページに穴が開いており、ページをめくるたびに見え方が変わります。

赤ちゃんでも楽しめる：シンプルな作りなので、0歳からでも楽しめます！

好奇心を引き出す：穴を覗く仕掛けが、子どもの好奇心を引き出し、脳の発達を助けます。

高評価：絵本ナビでは4.58という高評価を受けており、人気ランキングの上位にも選ばれています♪

一緒に読んだ子どもたちの反応

立体のテントウムシが可愛くて、まずはテントウムシを触って嬉しそうです♪

ページをめくると出てくる生き物にも興味津々。

そして「7」くらいから「あれ？（テントウムシ）いなくなってる？」と気づきだすんです。

その気づいた時の表情がとても可愛らしく、だんだん減っていくテントウムシにも興味深々✨

一度読み終わると、すぐに「もういっかい！！」「せんせい、もう一回！！」と、嬉しそうでした！

かずのえほん　１・２・３

かずのえほん　1・2・3 （五味太郎・ことばとかずのえほん） [ 五味太郎 ]

作	五味太郎
出版	絵本館
ページ	48頁　260×210mm
初版	1992年11月

絵本の内容

五味太郎さんのユーモアな世界観で楽しく「かず」に触れることが出来る絵本です。

絵本を読んでいくうちに無意識に、「すうじ、かずって面白い」と気づいてしまう内容です。

「かず」の勉強が苦手な子は、このユーモアあふれる絵本から楽しんで欲しいです!

絵本の魅力

・小さな子どもから小学1年生まで楽しめる

・単なる数字の羅列ではなく、くまが旅をしながら数を学ぶストーリー仕立て♪

・1から10までの数え方を学びつつ、足し算や二桁の数字にも触れられる

・かわいいイラストで数の概念を視覚的に理解できる

・本の中にクイズやゲームが含まれており、子供が積極的に学ぶことが出来る

一緒に読んだ子どもの反応

この絵本は「かず」に触れる楽しさも、「かず」を数えれる子も楽しめる絵本です。

物語を聞きながら、子ども同士で探しあっていました☺

ストーリーが面白いので、みんな夢中になってみてくれ「自然にかずを楽しむ」ことが出来ているな～と思い、読み聞かせをしながら嬉しくなりました♪

読み聞かせも楽しいですが、子ども同士（2～3人）で集まって、じくり考えながら読んでいる姿がたのしそうでしたよ！！

日常の中の「かず」の触れ方

日常生活の中でも、自然と「かず」に触れる機会はたくさんあります。

①「おもちゃを1こ、ちょうだい！」

②「パン、何個食べる？」「1こ、2こ？」

③「ママと5数える間、ぎゅーーしよう♪」

④「赤いブロック2個と青いブロック1個、欲しいな」

④は、少し応用編です！
数の概念と、色の概念、話の指示がいくつ理解できるかな？という意図が含まれています☺

日常の中、普段の会話の中からも子どもたちは沢山の「かず」に触れ、吸収しています。

普段の会話にちょっと意識を加えるだけで、数の概念がぐっと深まりますよ☺