
こんにちは!保育歴15年の元保育士、りんです。
今回紹介する絵本は「ちょっとだけ」です。
この絵本は、兄弟がいる(産まれた)お子さんやご家族にぜひ読んでいただきたい一冊です✨
弟が生まれてお姉ちゃんになった女の子が、頑張ろうとする気持ちと、まだ甘えたい気持ちの間で揺れる様子が丁寧に描かれています。
保育現場で読み聞かせをしたときの子どもたちの反応もあわせてご紹介しますので、絵本選びの参考になれば嬉しいです。
📚「ちょっとだけ」

作 | 瀧村 有子 |
絵 | 鈴木 永子 |
出版 | 福音館書店 |
ページ数 | 32ページ |
サイズ | 27×20cm |
初版年月日 | 2007年11月15日 |
「ちょっとだけ」絵本の内容(あらすじ)
主人公は女の子の「なっちゃん」。
弟が生まれてお姉ちゃんになったなっちゃんは、お母さんが忙しいことに気づき、自分で頑張ろうとします。
不器用ながらも一生懸命な姿が描かれていて、思わず応援したくなるお話です。
でも、眠くなるときはちょっとだけ甘えたい……。
そんなときにお母さんがかけた一言が、とても素敵なんです。
なっちゃんの成長したい気持ちと、甘えたい気持ちの両方がリアルに描かれた心温まる作品です🌈
「ちょっとだけ」絵本の魅力5選

①子どもの目線で描かれている
物語は子どもの視点で展開されます。
弟が生まれてお姉さんになったなっちゃんが抱える葛藤や成長が、子どもならではの表現で描かれています。
②感情表現が繊細
シンプルなイラストながら、子どもの感情がとてもリアルに伝わってきます。
特に、なっちゃんの目の表情が変化することで、心の動きがしっかり表現されています。
③優しいストーリー
物語は厳しい展開ではなく、温かく優しい雰囲気で進みます。
なっちゃんが「ちょっとだけ」頑張る姿や、お母さんとの最後のやりとりには、思わず涙してしまうかもしれません。
④育児書としての価値も
『ちょっとだけ』は、子育て中のママやパパにもぜひ読んでほしい一冊。
子どもの気持ちに寄り添う大切さを教えてくれます。
⑤家族で楽しめる
家族で一緒に読むことで、親子の絆を深めることができます。
特に、赤ちゃんが生まれたばかりのご家庭にはぴったりの絵本です。
「ちょっとだけ」子ども達の反応

この絵本を読んだ時に、特に夢中になってくれたのが兄弟のいるお兄さんお姉さん。
きっと自分と重ねてみているのだと思います。
そんな気持ちが、絵本のなっちゃんと重なったのでしょう。

「先生、もう一回読もう?」
読み終えたあと、こういってくれる子もいました。
その時に、保育士の膝の上で聞きたいようで「おうちでもパパやママに甘えたいけど、ちょっと遠慮してるのかな?」と感じました。
この絵本を通じて、甘えたい気持ちを表現してくれ嬉しかったです。

この絵本を通して、「甘えてもいいんだよ」と伝わったのかもしれません✨
「ちょっとだけ」こんな子におすすめ
新しい弟や妹が生まれた子
なっちゃんの気持ちは、まさにお兄ちゃん・お姉ちゃんの心そのもの。
共感できる場面がたくさんあります。
3歳〜小学校低学年の子
読み聞かせなら3歳頃から、自分で読むなら小学校低学年がおすすめです。
自立心を育てたい子
なっちゃんが「ちょっとだけ」自分で頑張る姿は、子どもの自立心を育むきっかけになります。
家族の愛情を感じたい子
ママの優しさや、なっちゃんの成長が描かれていて、家族の温かさを感じられるお話です。
感情表現を学びたい子
嬉しい気持ち、寂しい気持ち、甘えたい気持ち……
たくさんの感情が描かれているので、感情表現を学ぶのにもぴったりです。
まとめ
この絵本は、子どもの気持ちをとても丁寧に描いているので、親子で一緒に読むことで、お互いの気持ちを理解し合うきっかけになる一冊です。
そんな方に、ぜひ読んでいただきたい絵本です。

年を重ねるごとに、この絵本を読むと涙腺が緩んでしまいます…😢
お家時間の絵本選びの参考になれたら嬉しいです✨