
こんにちは!
保育歴15年の元保育士りんです。
仕事や子育て、日々の生活に追われて、心に余裕がなくなることってありますよね。

忙しくて、毎日余裕がないの…イライラすることも増えてしまって…💦
そんなときにぜひお子さんと一緒に読んでほしい絵本「いいからいいから」を紹介します!
この絵本を読むと、思わずくすっと笑って、「そうだ、大丈夫!」「いいからいいから~」と、肩の力が抜ける気持ちになりますよ。
保育現場で読み聞かせをしたときの子どもたちの反応も交えながら、この絵本の魅力をお伝えします。お家時間や、保育の現場での絵本選びの参考になれば嬉しいです。
絵本紹介

作 | 長谷川 義史 |
出版 | 絵本館 |
サイズ | 24頁 266×204mm |
初版 | 2006年10月 |
✨受賞歴✨
- 第17回 けんぶち絵本の里大賞「びばからす賞」受賞
- 第3回 ようちえん絵本大賞 受賞
絵本の内容
主人公は、表紙にも登場する「おじいさん」。このおじいさん、とってもおおらかなんです♪
カミナリの親子が突然家にやってきても「いいからいいから」と温かく迎え入れます。なんと、おへそを取られてしまっても「いいからいいから」!
ユニークなイラストとストーリーに思わず笑ってしまい、おじいさんの言葉にふっと心が軽くなりますよ♪
絵本の魅力

ストーリーの魅力
物語は、思いもよらない出来事に対して「いいからいいから」と大らかに受け入れるおじいさんの日常を描いています。
カミナリの親子が突然現れたり、おへそが取られたりしても動じないおじいさんの姿に、思わずクスッとさせられます。
教育的価値
「いいからいいから」というフレーズは、困ったときや予想外の出来事に対する柔軟な対応力を象徴しています。
子どもたちに「まあ、大丈夫!」と気持ちを切り替える力を育んでくれる絵本です。
何度も読みたくなる魅力
「いいからいいから」シリーズは、一度読んだらまた読み返したくなる面白さがあります。読むたびに新しい発見があり、子どもたちも夢中になること間違いなし!
ユーモアと安心感
ユーモラスなストーリーは、子どもたちに笑いを届けるだけでなく、心の安心感も与えてくれます♪
最初は「えっ!?」と驚いていた子どもたちも、おじいさんの「いいからいいから~」を聞くうちに、リラックスした表情に変わっていきます。
読み聞かせをした時の子どもの反応

ユニークなイラストに引き込まれ、「どんなお話なんだろう?」と目をキラキラさせていた子どもたち。
カミナリの親子が登場すると、すでにクスクス笑う子もいました。
子どもたちでさえ「え!!」と思うほどの出来事が起こっても、寛容なおじいさんの「いいからいいから~」に癒されていきます。
最後に、おじいさんがおへそを取られてしまうのですが、そんな時も「いいからいいから」の姿勢、最後におへそがおでこにくっついちゃうシーンでは大笑いでした!!
ユーモアあふれる物語に笑い、「いいからいいから」の寛容さを味わっていました。
絵本を読んだ後は、子どもたちの間で「いいからいいから~」が流行っていました♪

おもちゃ使いたいけど、順番ね~!いいからいいから~

転んでいたいけど、いいからいいから~大丈夫!
お部屋の中の雰囲気も穏やかになっていました。絵本の力ってすごいですね!!
作者さんの作品への想い
絵本館にこう書かれています。
おこってはいけない だれかがおこると だれかにでんせんして だれかがまたおこる。それがまただれかにでんせんして なーんにもいいことない。
せいかいを へいわにする ほんきのあいことば 「いいからいいから」
引用:絵本館(著者:長谷川 義史)
イラスト付きでひらがなで書かれています。子どもにも、大人の心にもすっと響きます。
「いいからいいから」他にもシリーズ4選
いいからいいから2
- 初版 2007年8月
- 第18回けんぶち絵本の里大賞 びばからす賞受賞
今回のお話に登場するのは「おばけ」。旅先で、おばけと出会ったおじいさんと僕。おじいさんとおばけが意気投合✨さて、おばけは大好きなおじいさんにどこまで付いていくのでしょうね?
いいからいいから3
- 初版 2008年9月
- 第19回けんぶち絵本の里大賞 大賞受賞
今回のお話に登場するのは「貧乏神」!おじいさん、貧乏神にも優しく、家にもてなします。だんだん貧乏になっていくおじいさん…。そんなある日、福の神がお家にやってきます!それでも、おじいさんの貧乏がなくなりません…どうしてでしょうか?
いいからいいから4
- 初版 2010年5月
- 第21回けんぶち絵本の里大賞 びばからす賞受賞
今回のお話に登場するのは「忍者」!今回は忍者をお家に招きます。家の中で、修行を始める忍者と、おじいさんたちのやりとりから目が離せない作品です♪さて、最後に忍者が一人増えます…誰が忍者の仲間入りしようとしたんでしょうか?
いいからいいから5
- 初版 2018年6月
- 8年ぶりの待望の新作✨
今回のお話に登場するのは「宇宙人」。この宇宙人が大阪弁で、たこ焼きを焼くのも上手!!笑 おじいさんは宇宙人を家に招き、一緒に銭湯にもいきます。
実は、地球を持ち帰ろうとしているんです。さて、宇宙人は地球を持ち帰れたのでしょうか?
韓国語も出版!!
さらに、韓国語版も出版されているほど人気なんです!
「いいからいいから」の心が世界に広がっていくと良いですね🌈
まとめ
「いいからいいから」は、大らかさとユーモア、そして深いメッセージ性を持った素敵な絵本です。
子どもへの読み聞かせにはもちろん、大人の心にも響く一冊。

私も、仕事で忙しいときや心がざわつくときに「いいからいいから」と呪文のように唱えて、何度も救われました✨
ぜひ、お家時間や保育の現場で取り入れててみてださいね!