
こんにちは!保育歴15年の元保育士りんです。
保育現場で働くみなさん、毎日の保育お疲れ様です。
今回は、保育の仕事をしていると誰でも一度は悩む「保育の悩み13選」をまとめました。
この記事では、「子どもと関わる時間以外の保育の仕事悩みと解決方法」について、私の体験を交えながら紹介します。
- ピアノの弾き語り
- 製作のアイデアと準備
- 運動・英語の専門的な事
- 誕生会の出し物
- 七夕・節分など季節行事の準備
- ダンス(運動会・発表会)の準備と指導
- 劇(発表会)の演目
- 発表会の衣装作り
- 書類作業
- 保護者対応
- 掃除方法
- 病気やケガへの対応
保育士も一人ひとり個性があって、得意・不得意があるもの。
私自身も、保育歴15年のなかでたくさん悩み、たくさん試行錯誤してきました。
この経験が、今保育に携わっている皆さんのヒントや励ましになれたら嬉しいです🌸
保育士の悩み12選と解決方法

保育の仕事は、子どもたちの体験や成長を第一に考えて、日々全力で向き合っていますよね。
そんな中で、ふと立ち止まってしまうような悩みに直面することもあると思います。
実際、保育士の仕事は子どもと関わる時間だけではなく、準備や記録、保護者対応など、さまざまな業務があります。
今回は、よくある悩みと、少しでもラクになる解決のヒントをお伝えしていきますね。
①ピアノの弾き語りが苦手

保育では欠かせないピアノ。
季節の歌、行事の歌、発表会の曲など…振り返ると、1年で何曲も弾いていますよね。
私も毎月4曲くらいは季節の歌を歌っていたので、年間で約48曲弾いていたことになります✨
ただ、ピアノの弾き語りが苦手…という先生も実は少なくありません。
「ピアノの弾き語り」解決のヒント
ピアノを弾きながら歌い、子どもの様子も見守るのは、正直大変な事です。
でも、苦手でも「がんばろう」とする姿勢は、必ず周りに伝わります。
どうしても難しいときは、遠慮せず主任や園長先生に相談をしてみましょう。
朝の会を以上児・未満児でまとめて行っている園もありますし、「こうじゃないとダメ」という形に縛られすぎず、自分に合った方法を見つけてくださいね。
②製作物のアイデアが決められず、準備が間に合わない

今は「子ども主体の保育」が大切にされていますが、季節や行事の製作(ファミリーデイ、七夕、クリスマスなど)は楽しみの一つでもありますよね。
ただ、製作のアイデアがなかなか出てこなかったり、準備に追われたり…という経験、あるのではないでしょうか。
「製作アイデア」の解決のヒント
今はSNSでも、「○○で簡単!」「100均でできる!」などのアイデアがたくさんあります。
複数の案を組み合わせて、オリジナルの製作にしてみるのも楽しいですよ♪
製作は「年齢」だけでなく、「その子たちの発達や成長段階」に合わせるのがポイントです。
また、去年の作品と被らないかどうかも大切です!
子どもたちは持ち帰った作品をおうちで見せるので、ご家族も楽しみにされています。
園によっては行事ごとの製作内容が決まっている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
担任や園が変わると、昨年の様子が分からないこともあると思います。そんなときは、遠慮せず周りの先生に聞いてくださいね。

せっかく準備したものが使えない…なんて悲しい思いは避けたいですからね。
「製作準備がおいつかない」時の解決ヒント
一人で抱え込んでも、どうにもならないことってありますよね。
そんなときこそ、勇気を出して相談してみましょう。
「園全体で協力していこう」という空気は、少しずつ広がってきています。
もちろん、相談してもうまくいかないこともあるかもしれません。でも、「どうせ無理だろうな…」と決めつけてしまうのは、もったいない!
小さな一歩が、大きな助けにつながることもありますよ。

私も、なかなか人を頼れず持ち帰っていたことが多かったです…でも、気にかけてくれる先輩、優しい同僚も多いです。
私は、早く相談すればよかったと思っています✨
③運動(英語など)専門的なの指導が苦手

保育では、子どもたちの健康的な体づくりも大切にされています。
縄跳びやボール遊びなど、以上児クラスになると「何か一つ得意なことを教えてあげたい」と思うこともあるかもしれませんね。
でも、運動が苦手な先生もいますし、誰しも感じることがある悩みです。
また、最近では幼児期から英語に親しむ保育方針を取り入れている園も増えてきて、「どう関わっていけばいいの?」と戸惑うこともありますよね。
「運動(英語など)専門的なの指導」の解決のヒント
最近では、リトミックやサッカー、英語など、いろんな分野で外部の先生が来てくれる機会が増えています

専門の方が入ることで、子どもたちもいつも以上にワクワクしながら参加していて、可愛かったです!
「自分が苦手で…」と落ち込まず、園全体でどう対応していくかを考えることが大切です。
④誕生会などの出し物が決められない、うまく出来るか不安

子どもたちが毎月楽しみにしている「お誕生会」。
でも、その準備には時間もかかりますし、「どんな出し物がいいかな?」「一人でやるのは不安…」と悩むこともありますよね。
「誕生会などのレク」悩み解決のヒント
私も新人の頃、周りの先生にたくさん助けてもらいました。

「これ子どもたちの反応良かったから、使ってみて!」
ある先輩はシアター教材を貸してくれたこともあり、とっても心強かったです✨
不安な気持ちは自然なことです。
そんな時は「ひとりで頑張らなきゃ」と思い詰めず、声をかけてみてくださいね。
私が保育現場15年で行って楽しかったことをまとめた記事があります。よければ参考にしてください↓
⑤七夕、節分など季節行事の準備(発表会以外)が大変!

子どもの日、七夕、ハロウィン、クリスマス、お正月、節分、ひな祭り…季節の行事はたくさんありますよね。
子どもたちに楽しく由来や意味を伝えるのも保育士の大切なお仕事。
ただ、慣れないうちは由来を調べるだけでも大変ですし、どんな活動を取り入れたらいいか悩むことも多いと思います。
「七夕、節分など季節行事の準備(発表会以外)」解決のヒント
中でもおすすめは保育雑誌!行事の意味をわかりやすくまとめてくれていたり、すぐ使える型紙やシアターのアイデアも載っていたりして、とても助けられました。
とはいえ、雑誌やネットを見ても決めきれないこともありますよね。
その時は、迷わず相談をしましょう!先輩は、きっとたくさんの引き出しを持っています。

私自身も、新人の頃はもちろん、何年目になっても「これってどうしよう?」と周りに相談していました。
「このパネルシアター、子どもがすごく集中してたよ〜!」と、教材を貸してくれた先生もいて、本当にありがたかったです。
⑥ダンス(運動会・発表会)の準備と指導が苦手…

発表会や運動会が近づくと、遊戯(ダンス)の練習がはじまりますよね。
まずは曲選び、自分自身でダンスを覚える、そして子どもたちに見せながら教える(しかも向かい合わせで、鏡のように!)…
最初は本当に大変。でも、慣れてくると楽しくなってきます✨

私も保育歴15年になりますが、ダンスの指導は毎年悩みました。
「ダンス(運動会・発表会)の準備と指導」解決のヒント
まずは、保育雑誌をチェックしてください。
年齢ごとのおすすめ曲、振り付け、音源CD、衣装のアイデア、指導のポイントまで掲載されていて、本当に助かります。
また、YouTubeもおすすめです。
プロの方が考えたダンスが、年齢別・レベル別で紹介されています。流行りの曲も多く、子どもたちの好みに合わせて選べるのも嬉しいですね。
▼実際に参考にしたダンサーの方(私は、他の曲でお世話になりました)
私は、指導のときにこの動画をスクリーンで子どもたちに見せながら練習したこともありました!
キレがあり、細かくアドバイスも入るので子どもも解りやすそうでした。
※ただし、動画を使う際は園長先生や主任の先生に事前確認を忘れずに!
園によっては、毎年演目を変えるところもあれば、学年ごとに伝統的なダンスが決まっている園もあります。
早めに職員会議で相談したり、過去の資料を見せてもらったりして、方向性を確認しておくと安心です。
⑦劇(発表会)が決められない

劇の準備って、本当に大変です…!演目を決めて、配役を考え、曲選び、衣装作り、台詞カードの用意に、実際の指導まで…。
正直、一年の中でもっとも大きな山場のひとつです。(卒園式をのぞけば一番かも💦)

私も、毎年毎年…悩んでいました。
「劇(発表会)の決め方」解決のヒント
まずは、園の方針を知ることから。
本当にさまざまです。
3年くらい前の劇であれば、保護者の多くは初めて見るものなので、重なっていても意外と気にされません。
過去に園で行ったことのある劇であれば、衣装も園に保管されている可能性が高く、準備の手間がグッと減りますよ!
YouTubeでも「年齢 発表会 劇」などで検索すると、実際の様子が見られて参考になります。
そこからイメージをふくらませて、保育雑誌で使えそうな台本を探すのもおすすめです。
子育て中の先輩に「お子さんの園ではどんな劇やってましたか?」と聞いてみると、実際に喜ばれていた演目などリアルな声も聞けますよ!
そして大切なのが、衣装問題。
劇でとくに大変なのが衣装作りです。だからこそ、先に衣装を見て「この衣装が使える劇にしよう!」と決めると、準備もスムーズ。
私は年長を担任したとき、「衣装が限られてるから、先に決めていいよ!」と配慮してもらえたこともありました。(ありがたかったです✨)
衣装の準備も含め、計画出来ると良いですね!
「劇(発表会)の指導方法が解らない」解決のヒント
「いきなり一人で劇の指導を任されるなんて…」というのは少ないかもしれませんが、人手不足などで、実際にそうなってしまうこともあります。
そんな時は、ひとりで悩まずにすぐに相談をしましょう!
私も以前、他クラスの先生から相談を受けて、一緒に劇の練習を行ったことがあります。
その間、自分のクラスは他の先生が遊びを見てくれていました。
園全体で助け合えると、不安もずいぶん軽くなりますよ🌷
「劇の進め方がわからない」「練習が不安…」そんな時こそ、相談してみてくださいね。

頼られることは、嬉しい事です!どんどん相談していきましょう!
⑧発表会の衣装作りが不安…

園によっては、既存の衣装があったり、ネットで購入することもありますが、
ミシンを使って手作りしているところもまだまだ多い印象です。

私は、これまで2つの園で働いてきましたが、「衣装作りの進め方」がまったく違っていて、正直びっくりしました。
「発表会の衣装作り」解決のヒント
裁縫がどうしても苦手な場合は、早めに周りに相談しましょう。
衣装作りが得意な先生にアドバイスをもらったり、手伝ってもらえることもあります。
もちろん、自分も「出来ること」をしっかりやることは大切。(丸投げは✖)
ちなみに、ネットで「ベースとなる衣装」(スカート・ズボン・ベスト・帽子など)も意外とたくさんあります!
それに飾りつけをしてアレンジすることで、オリジナルの衣装が完成✨
「購入しても大丈夫か?」も、園に相談してみるとスムーズですよ。

わたしは、裁縫が大の苦手で、本当に周りの先生に助けてもらいました😢
相談できずに、夜なべした時も多かったので、転職してからは相談してよかったと思っています。
⑨書類作業の悩み

個人記録、月案、週案、日案、年間の行事計画など…書類仕事は本当にたくさんありますよね。
日中は子どもたちの保育があるため、書類にじっくり取り組む時間が取れず、つい持ち帰って作業してしまう…という方も多いのではないでしょうか。
「書類作業」の解決のヒント
最近では、保育現場も少しずつ変わってきており、「持ち帰りの仕事を減らそう」という動きも見られるようになってきました。
たとえば、
など、働き方を配慮してくれる園も増えてきました。(持ち帰るよりも、安心して仕事に取り組めますよね)
また、職員同士で行事の担当を協力して分担したり、アイデアを出し合ったりして効率よく進めていくことも大切です。
それでも「毎日持ち帰っていてつらい…」という方は、一度勇気を出して相談してみることをおすすめします。
私が新人だった15年前は、持ち帰りが当たり前でした😢
でも今は、働き方も少しずつ見直されてきています。保育現場全体が、もっと働きやすい場所に変わっていくといいですね!!
⑩保護者対応がうまくできない…

保護者の方との会話、苦手だなと感じている先生もきっと多いですよね。
子どもの様子を伝える際に、良いところだけではなく、時には気になる点もお伝えする必要があるので、言葉選びに悩むこともあります。
私も実は、人見知りタイプなので、その気持ち、よーくわかります!
「保護者」との関係の築き方
保護者との関係は、毎日の積み重ねで築かれていきます。
人見知りでも、口下手でも、子どもへの愛情や関わり方は、きっと保護者にも伝わります。
子どもたちは、毎日の園での先生の姿をおうちで話してくれますから、そこから先生の人柄が伝わるんです☺️
「苦手だけど、頑張ってる!」その姿勢は、必ず見てもらえていますよ✨
⑪掃除方法が覚えられない

保育園では、子どもたちが使うおもちゃや保育室の清掃・消毒など、覚えることが本当にたくさんあります。
しかも、園によってやり方が違うことも多く、教える先生によって少しずつ説明が異なることもありますよね。
「掃除」の覚え方
まずは、教えてもらったことをしっかりメモに取っておきましょう。
そして、違うことを言われたら「昨日〇〇と聞いたのですが、どちらのやり方が良いですか?」と遠慮せずに確認することが大切です。
頑張っている先生に対して、文句を言う人はいません。「わかりません…」と曖昧に返事してしまうよりも、確認しながら丁寧に覚えようとする姿勢が大事です。

時間を割いて教えてくれる先生たちにとっても、そういう姿勢はとても嬉しく感じるものですよ🌸
⑫病気やケガへの対応が不安

保育の現場では、子どものケガや体調不良、感染症など、さまざまな対応が求められますよね。
「この病気は何日休ませたらいいの?」「熱が下がったけど登園OKなの?」など、保護者からの問い合わせも日常的です。
最初のうちは、出席停止の期間や対応の仕方がわからないのも当然です。
「病気やケガへの対応」解決のヒント
これに関しては、すぐに完璧に覚えるのは難しいです。
まずは、「わからないことは必ず確認する」というスタンスが大事!
電話やお迎えのときに、 聞かれたときは、無理に答えずに

「手足口病なんですけど、登園して大丈夫ですか?」
「熱が下がったので来てもいいですか?」

「確認いたしますので、少々お待ちください」
と答えて、園長先生や看護師さんにしっかり確認してからお返事しましょう。
感染症は園全体に広がってしまう可能性もあるので、慎重に対応することが大切です。
また、園内研修などで看護師さんが感染症について教えてくれる機会もあり、とても勉強になりますよ!
まとめ

今回は、子どもへの直接的な保育以外で、保育士が悩みがちな業務についてご紹介しました。
私自身、楽しいことばかりではなく、日々の悩みや大変さの中で、それでも「子どもたちと過ごす時間が大好き!」という気持ちを大切にしながらやってきました。
どの悩みにも共通して言えるのは、「一人で抱え込まず、相談することが大事!」ということです。
私は新人の頃、何がわからないかもわからず、会議中もポカン…。一年目での行事担当に戸惑い、

「すみません、何がわからないかもわからないので、その時に質問させてください!」
と言ったら、笑われながらも皆さん優しく教えてくれました。その時の私の職場は、7年ぶりの新人採用で、みんなベテラン。
だからこそ、「わからないことがわからない」こともあるという前提を、みんなが理解してくれていたのかもしれません。
当日に準備不足であたふたしてしまうほうが、ずっと不安!
どうか勇気を出して、相談してみてくださいね。
きっと助けてくれる人が、あなたのまわりにもいると思います。

現在、保育現場で働いている現役保育士のみなさんの少しでも参考になれたら幸いです。
他にも、保育のアイデア紹介
今回紹介した、保育の悩みと解決方法以外にも「保育アイデア」をまとめた記事があります。
よければ、こちらも参考にしてください🌸
これらも随時保育アイデア記事を更新していきますので、また読みに来てください!