子どもが鼻をかめない…そんな悩み、ありませんか?
保育歴15年の中でたくさんの子どもたちと関わってきましたが、「自分で鼻をかめる子」って、実はあまり多くありません。
そんな姿、思い当たる方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな“鼻かみデビュー”をやさしく応援してくれる絵本『じぶんではなをかめるかな』をご紹介します。
子どもが「じぶんではなをかめるようになる」って、実はすごいこと

鼻をかむのは、大人にとっては当たり前のようでいて、子どもにとってはちょっとした“スキル”のひとつ。
特に3〜5歳ごろまでは、口と鼻の使い分けが難しく、うまくできない子が多いのです。
保育の現場でも、
…そんな様子はよく見かけます。
特に冬や花粉の季節は、みんなの鼻水を拭いてあるいていました💦鼻がつまっては、子供も苦しいですし、食事も味がわからず辛いと思います。
だからこそ、「じぶんでかめた!」という経験は、子どもにとって大きな自信につながるんです。
絵本『じぶんではなをかめるかな』ってどんな絵本?


作・絵 | 深見春夫 |
出版 | 岩崎書店 |
ページ数 | 32ページ |
初版年月日 | 2020/01/31 |
対象年齢 | 3才~ |
絵本『じぶんではなをかめるかな』の内容・あらすじ
この絵本は、鼻水が出たゆうたくんが、鼻をうまくかむことが出来ず困る場面からスタート。
主人公(ゆうたくん)と一緒に、鼻のかみ方を少しずつ学んでいくストーリーです。
ポイントは、イラストで鼻のかみ方がとてもわかりやすく描かれていること。
ティッシュの持ち方や、どのタイミングで「ふーん」と息を出せばいいかも視覚的に伝わります。
言葉だけよりも、目で見て真似できるのがこの絵本のすごいところ。
保育歴15年の視点でも「これなら伝わる!子どもたちにわかりやすい!!」と感じた一冊です。
絵本『じぶんではなをかめるかな』の魅力5選
① 子どもが共感しやすいお話
主人公ユウタくんは、鼻をかむのが苦手な男の子。子ども達も共感しながら読むことが出来ます!
② 楽しく学べるストーリー
ティッシュの神さまとの出会いや“魔法のトレーニング”など、楽しい展開がいっぱい。遊び感覚で鼻のかみ方を学ぶことができます。
③ 実践的なアドバイスつき
「口をしめて、片方ずつかむ」など、実際に使えるアドバイスがのっていて、すぐに試せすことが出来ますね。
④ コミカルで親しみやすいイラスト
ユーモアのある絵が、読みやすさと楽しさが◎!ちょっぴり笑える場面もあって、最後まで飽きずに読めます。
⑤ 保護者にも役立つ情報
あとがきには、中耳炎など、鼻をかめないことで起こるリスクにも触れられていて、おうちの方も「どうして必要か」がよくわかります。
保育現場での「鼻のかみかた」練習方法
鼻をかめない子は、そもそも「鼻から息を出すイメージ」がわかりづらいことが多いです。
そこで、保育現場ではこんなステップで練習していました。
褒められることで「できた!」という気持ちが育ち、自信につながります。
子どもたちは、「またやってみよう」と前向きにチャレンジできるようになるんです。
おうちで試したい!鼻かみ練習のコツ3選

絵本とあわせて、家庭でできる練習ポイントをまとめました。
① 遊び感覚で「鼻から息を出す」練習からスタート
・ティッシュを鼻の前にぶら下げて、鼻息でふわっと動かす
・「ふーんってしてみて♪」の声かけで楽しさアップ
② 無理にやらせない!タイミングを大切に
・鼻水が多いときはつらいもの。
・落ち着いたタイミングで、遊びの中で取り入れてみてください
③ 親子で一緒にやってみる
・大人がお手本を見せて、一緒に「せーの!」でやってみると安心感に。
・楽しい雰囲気づくりがコツです♩

少しでも上手に出来たら、褒めてみましょう!!まず、鼻水がでて「自分でティッシュをつかおうとした」それも素晴らしい一歩です♩
まとめ|絵本をきっかけに「できた!」を増やそう

鼻をかめるようになるのは、子どもにとって自立への第一歩。
でも、やり方やタイミングを間違えると、苦手意識につながることもあります。
『じぶんではなをかめるかな』は、子どもが楽しみながら練習できるように作られた一冊。
元保育士としても、「もっと早く知っていれば!」と思える絵本でした。
おうちでも、絵本をきっかけに「できた!」の体験を増やしてみてください♩

