
こんにちは!保育歴15年、元保育士のりんです。
今回お伝えすることは、【保育士の一日の流れと、保育時間ごとのポイント】についてです。
私が保育の現場で15年間働く中で、大切にしてきた保育のコツも交えながらお伝えしますね。
保育士さんは、一日の中で気を抜ける時間がほとんどありませんよね。
そんな日々の中で、「ここはちょっと気を付けておくといいよ」というポイントを、保育時間ごとにご紹介します。

最初から完璧に出来る人は、いません!!
この記事を読んで、「ここ、少しできるようになった!✨」と思えるポイントがひとつずつ増えていったら嬉しいです。
新人保育士さんは、焦らず、ゆっくりと現場に慣れていきましょう♪
もし、悩んだり、自信をなくしてしまうことがあったら——
「保育士さんって、本当にすごい!大丈夫だよ。」
そんな気持ちが、この記事を通して伝われば嬉しいです。
保育士の仕事とは?

全国保育士会にはこのように記載されています。
保育士は乳児から小学校入学前の保育を必要とする子どもを預かり、保護者に代わり子育てを実践することが仕事の中心です。
昨今では多様なニーズに応えるため、朝7時頃から子どもを受け入れ、夜は19時、20時まで延長保育を行っている保育所も多く、その他、夜間保育、休日保育といったさまざまなかたちの保育が行われるようになっています。保育士の仕事は子どもたちと直接関わることだけではなく、子どもの様子を保育日誌などの記録にとることや、子どもの健やかな育ちのために、保護者や他機関との連携をとることも重要な仕事です。
引用:全国保育士会
保育士の一日の流れと、保育時間ごとの配慮ポイント

実際の保育現場では、どんな一日を過ごしているのかお伝えします。
ここでは、一日の流れに沿って、保育の仕事内容をご紹介します。
そして、それぞれの時間帯での気をつけたいポイントもお伝えしますので、毎日の保育の参考になれば嬉しいです。
朝の受け入れ前(7時開園の場合)

早番の先生は、だいたい6時30分〜45分ごろに出勤します。
この時間帯に行うことは…
- 鍵開け、換気
- 掃除
- 暖房・加湿器の準備
など、子どもたちを迎える前にすでにやることがたくさんあります。
また、受け入れ前の7時頃には保護者からの電話が入ることも多いんです。
たとえば、
- 「熱が出たのでお休みします」
- 「病院に行ってから登園するので遅れます」
- 「持ち物の確認です」
などなど…朝イチで確認しておきたい大事な連絡が入ることがよくあります。
欠席連絡などは、その日のクラスの人数確認や給食数の調整にも関わるため、とても大切です。
朝の電話連絡、早番の仕事、早く来た子の迎え入れ…慣れるまで大変ですが、頑張りましょう
朝の受け入れ

いよいよ子どもたちが登園してきます!
この時間帯では、保護者とのコミュニケーションをとりながら、子どもの体調や様子をしっかり確認していきます。

おはようございます!今日も、お子さん変わりありませんか~!元気ですね♪お預かりします。行ってらっしゃい~!!
観察ポイントとしては、
などを、自然に会話の中で確認していきます。
また、保護者の方からの口頭での連絡事項も多くあります。
- お迎え時間の変更
- 今日の日中の緊急連絡先は○○でお願いします(仕事の都合で変更になるなど)
- 明日の登園予定(お休みの場合は持ち帰り物の確認)
- 行事予定の相談 など
- こちらも必ずメモを取り、聞き漏れがないようにしましょう!
- 保護者の方も、メモを取ってくれる姿に安心されますよ✨
日中の保育・子どもとの過ごし方

子どもたちの年齢に合わせた保育を、計画的かつ楽しく行っていきます。
その日の天候や子どもの体調、職員の配置によって、臨機応変に対応することも求められます。
最近では、「子ども主体の保育」を大切にする園も多いですよね。
一人ひとりの子どもに寄り添い、遊びや保育環境を整えていくことが大切です。
子ども主体=自由にしてOKではなく、子どもたちは身近な大人の姿をよく見て吸収しています。
など、保育士が手本となる姿を見せることが大切ですね✨
「子どもが主体の保育」とは
上記にも書きました「子どもが主体の保育」の背景には「非認知能力を育む」ことが大切にされているからです。

引用:東京大学大学院教育研究科付属|発達保育実践政策学センター「非認知能力の育ちを支える幼児教育 園の取り組み事例集78」
このように、いま幼児教育・保育現場で求められていることが、わかりやすくまとめられています。

リンクから、是非一度読んでみてほしいです✨今日からの保育の参考になるはずです!
他にも「非認知能力」については、こちらにまとめています。よければ、ご覧ください↓
食事の準備・援助

【未満児(0〜2歳児)】
【以上児(3〜5歳児)】
食育として、一緒に「味わう楽しさ」も感じてもらいたいところですが…
実際には、
- 配膳・準備
- 食事の見守り
- 片付け など
やることが多く、給食の時間はあっという間に過ぎてしまいます😲
【年中・年長の子どもたち】
たとえば、時計の数字にシールを貼って「この時間までに食べようね」と伝えると、子どもも意識しやすくなりますよ♪
📝 「食育」については、こちらの記事でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧くださいね↓
お部屋掃除

昼食後は、各保育室のお掃除をします。
食べこぼしや午前中の活動で汚れたところを、丁寧にきれいにしていきましょう!
年長さんになると、お当番活動のひとつとして一緒に掃除をする経験も大切ですね。
小学校での生活に向けて、以下のようなことを一緒に確認していくのがおすすめです。
- 雑巾がしぼれるか
- 雑巾をこすって洗うことができるか
- ほうきの使い方
- ちりとりの使い方
私も年長の担任をした時に、生活の中で意識して確認していました。
「雑巾をしっかりしぼる」という事が、お家で経験していることしてない子の差が出ます。よければ、確認してみて下さいね✨
午睡準備・寝かしつけ

お昼ごはんが終わったら、布団を敷いて午睡の準備をします。
トイレを済ませた子から順に、横になります。
でも実際は、なかなかすぐには眠れない子も多いですよね…。
(たくさん遊んで、心も体も満足していると、眠りやすくなることが多いです😊)
子どもたちが落ち着いて寝始めると、ようやく静かな時間に。
ここからが、ある意味保育士の「本業タイム」とも言えるかもしれません。
やるべきことと、やりたいことで時間があっという間です。
そして、その間にも未満児ですと起きてしまう子もいますよね。

正直、休憩をしっかりとれている園ってありますか?
正直、「しっかり休憩を取れている保育園」ってどれくらいあるのでしょうか…。
保育士さんは真面目な方が多く、ついつい「自分のことは後回し」にしてしまいがちです。
でも、休憩は義務!心と体を守るためにも大切です。
保育現場で長く働いていると、「休憩を取る習慣がない」まま頑張ってしまう保育士さんも多い印象です。
どうか、自分の心と体のためにも「休憩はしっかり取ろう!」という気持ちを大切にしてくださいね。
保育園によっては、午前勤務・午後勤務の交代がこの時間帯にあります。
その際、子どもに関する大切な伝達はしっかりと引き継ぎましょう。
特に、保護者からの質問に「お迎え時に返答します」とお伝えしていた場合などは、伝言ミスがあると大変です!

私もシフト制の職場で働いていたので、午後当番などの経験ありますが、ここでの連絡抜けって大変なんです!!
お迎えの保護者の対応をするのは、だいたい午後当番の先生です。朝の連絡を知らずに、

あの、朝確認してたことなんですが~…
と言われ「!!!?」となった経験が何度もあります(苦笑)
出来るだけ、「報連相」は抜けの無いように行っていきたいですね。
子ども起床〜おやつ準備

子どもたちが起きる時間帯も、それぞれです。
職員同士で声を掛け合い、協力しながら対応していきましょう!
おやつの時間、帰りの準備

子どもたちが大好きな「おやつの時間」。保育士は分担して、
を行っていきます。
この時間帯になると、そろそろ16時あがりの早番の先生も出てきます。
今日の出来事や、明日の引き継ぎがあれば、今のうちに連絡・相談を済ませておくと安心です。
保育士同士の声かけ・連携って、本当に大事ですね✨
お迎え対応・遅番業務

この時間帯も、子どもたちの見守りと保育が続きます。
保護者の方にとっては「わが子の一日の様子を聞けること」が何よりの楽しみ。
温かいコミュニケーションを大切にしながら、信頼関係を築いていけると良いですね。
🌙 遅番の保育士さんの業務例
最後の子どもが降園したら、ようやく一日の保育が終了です。
今日も一日、お疲れさまでした✨
保育士の仕事は、これだけではありません

ここまで「保育士の一日の仕事」や「時間帯ごとの気をつけたいポイント」をお伝えしてきました。
けれど、きっと多くの方がすでにお気づきのはず…
保育士の仕事は、子どもと関わること以外にも、たくさんあるんです!
実は今ご紹介した内容は、「保育士の仕事のほんの一部」なんですよ。
ピアノの練習、行事の準備、書類の作成、保護者対応…保育士の仕事は本当に幅広く、そのぶん悩みもたくさん。
そんな「保育士の悩み」と「解決のヒント」については、こちらの記事で詳しくまとめています↓

保育士をやってよかったこと

大変なことが多い保育の現場ですが、続けてこられたのには理由があります。
本当に、この瞬間がいちばんうれしい!
子どもたちの持つパワーってすごいですよね。
こちらが元気をもらうことも多いです✨
おわりに

子どもの命を預かり、愛情いっぱいに保育をしてくださっているみなさん、本当に、毎日お疲れさまです。
「保育士に興味がある」「保育士を目指している」そんな皆さんへ。
この記事を読んで、「たいへんそう…でも、やっぱりやってみたい!」と思ってもらえたなら、とってもうれしいです。
子どもがかわいい!そんな気持ちから始まった、みなさん。
それは、保育の仕事にとって一番大切なものです。
最初からすべてができる人なんていません。
どの先生も、みんな最初は新人でした。
できることから、一つずつで大丈夫。
自分のペースで、一歩ずつ進んでいきましょうね✨

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
保育現場で働くみなさんを、心から尊敬しています✨

もし、今の職場での働き方に悩んでいる方、自分に合った働き方を探している方へ。
自分に合った職場選びをして欲しいと思っています。保育現場も、園によって全然違いますよ↓

