
こんにちは!保育現場15年、元保育士のりんです。
今回は、小さい子どもから楽しめる「かずの絵本」を6冊ご紹介します!
数の絵本ってたくさんあり、どれを読んでみようか迷っちゃいますよね。
今回は保育現場で実際に読んでみて、子どもたちが楽しんでいたものを選びました。
子どもたちの反応も交えて紹介しますので、絵本選びの参考になれたらうれしいです。
- かずのえほん
- かわいいてんとうむし
- かずのえほん1.2.3
- わたし たしざん できるの
- もりの100かいだてのいえ
- ぐりとぐらの1・2・3
はじめに|年齢ごとの数の概念

数の概念は、年齢とともに少しずつ育まれていきます。年齢ごとの理解成長目安を紹介します。
2~3歳ごろの数の概念
3~4歳ごろの数の概念
4~5歳ごろの数の概念
5~6歳ごろの数の概念
このように、成長とともに数の理解が深まります。

子どもの成長スピードには個人差があります!参考までにしてくださいね。
では、実際に数に親しめる絵本を見ていきましょう!
数の絵本おすすめ3選
保育現場で、子供たちが楽しんでくれた「数の絵本」を6選紹介します。
📚「かずのえほん」

作・絵 | わらべ きみか |
出版 | ひさかたチャイルド |
対象年齢 | 2、3歳から |
サイズ | 23×23cm 84頁 |
*全国学校図書館協議会選定図書
「かずのえほん」絵本の内容
イラストも可愛く、絵本も大きく見やすいのが特徴の絵本です。
ページをめくると、左側には数字と数字と同じ数の〇、右のページには動物たちが数字と同じ数描かれています。
見開きでの数字の絵本がとても見やすく、自然と数に親しめる一冊です。
「かずのえほん」絵本の魅力4選
① 数える楽しさを体験!
1から10までの数字を順番に紹介♪ 遊びながら楽しく数を覚えられます。
② かわいいイラストがいっぱい
動物たちのイラストがたくさん!子どもの興味をぐっと引きつけます。
③ 親子で楽しくコミュニケーション
一緒に読めば、親子のふれあいタイムにもぴったり♪
④ 数え方もバッチリ学べる
「とう」「ひき」など、動物の数え方も自然と覚えられる工夫がたくさん!
「かずのえほん」子どもたちの反応
とても見やすい絵本なので、まだまだ数がわからない子も。

「いち、にー、さっ…」「あ!ぞうさん!!!」
なんとなく先生の真似をして各々楽しんでいますが、それでいいんです!
「まずは親しむことが一番!」という気持ちで楽しめる、素敵な絵本です✨

楽しみながら数字に親しめる、魅力たっぷりの一冊です♪ 😊
📚「かわいいてんとうむ」 あなあきしかけえほん

作 | メラニー・ガース |
絵 | ローラ・ハリスカ・ベイス |
訳 | きたむら まさお |
出版 | 大日本絵画 |
発売日 | 2001年10月 |
「かわいいてんとうむ」絵本の内容
立体のてんとうむしが主役の、仕掛け絵本です♪
最初は10匹のてんとうむしがいますが、ページをめくるたび1匹ずつ減っていくという不思議な構成。
子どもたちが夢中になること間違いなしの、楽しい一冊です✨
「かわいいてんとうむ」絵本の魅力4選
① ワクワクの穴あき仕掛け
ページに穴が開いていて、めくるたびに絵が変わる楽しい仕掛け!
② 赤ちゃんも楽しめる
シンプルな作りだから、0歳の赤ちゃんでも楽しめます♪
③ 好奇心をぐんぐん引き出す
穴を覗くワクワク感が、子どもの好奇心を刺激して、脳の発達にも役立ちます。
④ 大人気の高評価絵本
絵本ナビでは 4.58の高評価! 人気ランキングの上位にも選ばれています✨
「かわいいてんとうむ」子どもたちの反応

「かわいい~」 「さわりたい~」
立体のテントウムシが可愛くて、まずはテントウムシを触って嬉しそうです♪
ページをめくると出てくる生き物にも興味津々。
そして「7」くらいから「あれ?(テントウムシ)いなくなってる?」と気づきだすんです。
その気づいた時の表情がとても可愛らしく、だんだん減っていくテントウムシにも興味深々✨
一度読み終わると、すぐに「もういっかい!!」「せんせい、もう一回!!」と、嬉しそうでした!

「かず」に触れる最初の絵本にぴったりですね♪
📚「かずのえほん 1・2・3」

作 | 五味太郎 |
出版 | 絵本館 |
ページ | 48頁 260×210mm |
初版 | 1992年11月 |
「かずのえほん 1・2・3」絵本の内容
五味太郎さんのユーモアな世界観で楽しく「かず」に触れることが出来る絵本です。
絵本を読んでいくうちに無意識に、「すうじ、かずって面白い」と気づいてしまう内容です。
「かず」の勉強が苦手な子は、このユーモアあふれる絵本から楽しんで欲しいです!
「かずのえほん 1・2・3」絵本の魅力4選
① くまと一緒に楽しく学ぼう!
数字をただ並べるのではなく、くまの旅を通して楽しく数を学べるストーリー仕立て♪
② 小さな子どもから小学校1年生まで楽しめる
シンプルな数え方から、足し算や二桁の数字まで幅広く学べるので、成長に合わせて楽しめます!
③ かわいいイラストでわかりやすい
視覚的に数の概念を理解しやすく、小さな子どもでも親しみやすいデザイン♪
④ クイズやゲームでワクワク学習
本の中にはクイズやゲームも盛りだくさん!遊びながら自然と数字に親しめます✨
数字を学ぶ第一歩にぴったりの一冊です♪😊
「かずのえほん 1・2・3」子どもたちの反応
この絵本は「かず」に触れる楽しさも、「かず」を数えれる子も楽しめる絵本です。

「せんせい!ここにあったよ」

「あれ、みつからない」
物語を聞きながら、子ども同士で探しあっていました✨
ストーリーが面白いので、みんな夢中になってくれ「自然にかずを楽しむ」ことが出来ているな~と思い、読み聞かせをしながら嬉しくなりました♪

読み聞かせも楽しいですが、子ども同士(2~3人)で集まって、じくり考えながら読んでいる姿が楽しそうでしたよ!!
📚「わたし たしざん できるの」

文・絵 | ディック・ブルーナ |
訳 | まつおか きょうこ |
出版 | 福音館書店 |
ページ | 28ページ |
初版 | 2018年02月10日 |
「わたし たしざん できるの」絵本の内容
「わたし、たしざんできるの!」と、うれしそうに話す女の子。
そんなふうに、身近なものを使いながら“たしざん”を楽しめるのが、この絵本の魅力。
数をかぞえることに慣れてきたお子さんが、次のステップ「たしざん」に興味を持つきっかけにもぴったり!
「わたし たしざん できるの」絵本の魅力4選
①ディック・ブルーナさんの絵本
「ミッフィー」でお馴染みの、ディック・ブルーナさん。
シンプルな形と明るい色づかいが特徴で、小さな子どもにも見やすい!
②身近なもので楽しくたしざん
コップ・はさみ・靴下など、子どもにとって親しみのあるものを使って、
「1+1=2」「2+1=3」といった基本の足し算が学べます。
③「たしざんって楽しい!」が伝わる内容
主人公の女の子が「わたし たしざん できるの」と自信たっぷりで、見ている子どもにもワクワクが広がります♪
④親子で一緒に楽しめる工夫もたくさん
絵を指さしながら数えたり、声に出して読みながら楽しめるのも◎。
遊び感覚で自然に“足す”ことに親しめます。

3歳頃から楽しめる、はじめての足し算にぴったりの作品です✨
📚「もりの100かいだてのいえ」

作 | いわいとしお |
出版 | 偕成社 |
ページ | 32ページ |
初版 | 2021年5月 |

メディアアーティストとしても活躍するいわいとしおさんのイラストが、とても細かくて美しい✨100階までオトちゃんが登っていく様子から、数を数えることも楽しくなる絵本です♪
📚「ぐりとぐらの1・2・3」

作 | なかがわ りえこ |
絵 | やまわき ゆりこ |
出版 | 福音館書店 |
ページ | 24ページ |
初版 | 2004年10月15日 |
「ぐりとぐらの1・2・3」絵本の内容
『ぐりとぐらの 1・2・3』は、ぐりとぐらと一緒に“かず”の世界を楽しめる絵本です。
「いのししが いっぽんみちで いちごひとつ」「ふたごが 2かいのまどから ふうせんふたつ」など、リズミカルな文章と楽しい絵で、自然と数に親しめます。
ぞうやうさぎ、トマトなど、子どもが大好きな動物や植物がたくさん登場し、ページをめくるのが楽しみに。
数字を教えるのではなく、「数っておもしろい!」という気持ちを育ててくれる一冊です。
「ぐりとぐらの1・2・3」絵本の魅力4選
①リズミカルなことばと楽しい絵で、「かず」デビューにぴったり!
人気のぐりとぐらと一緒に、1から10までの数字に親しめる絵本です。
リズムのある文章と、明るくかわいいイラストで、自然と“かずの世界”が好きになります。
②数字にまつわる小さなおはなしがいっぱい♪
「いのししが いっぽんみちで いちごひとつ」など、動物や植物が登場する短いエピソードで、楽しみながら数字を感じられます。
③言葉あそびとしても楽しめる♪
リズムのいい文なので、まだ数字がよくわからないお子さんでも、音や言葉で楽しめます。
くり返し読むうちに、暗唱できるようになる子も多いですよ。
④親子の時間がもっと楽しくなる絵本
ぐりとぐらシリーズならではのあたたかさがあって、親子で読むのにぴったり。
数字を学ぶだけでなく、一緒に読む時間も特別なものになります。

数字に興味がまだない小さい子も「ぐりとぐら」のシリーズ作品なので親しみやすく、数字を楽しめる子は「数の数え方」も絵本の中から自然と学ぶことが出来るようでした♪
日常の中の「かず」の触れ方

“かずって楽しい!”と感じ始めたら、日常の中でも数あそびを取り入れてみるのがおすすめです。
日常の中での数字あそび5選
①おやつの数を一緒に数える
「クッキー何枚あるかな?」「ふたりで分けたら何個ずつかな?」と、実際に目の前にあるもので数を数えると、ぐんと理解が深まります。
②階段をのぼりながらカウント!
「いち、に、さん…」と、階段を上がるたびに数を声に出してカウント。遊びながら自然と数字が身につきます。
③おままごとで「いらっしゃいませ、りんごが3こです♪」
おままごとの中でも、「パンを2つください」「りんごが3つ食べたいな~」など買い物ごっこや料理ごっこを通して数を取り入れることができます。想像力と一緒に数字の力も育ちますよ。
④ブロックや積み木で数あそび
「この色のブロックは何個ある?」「同じ形を3つ集めてみよう」など、遊びの中で“かず”に触れられるような声かけを意識してみてください。
⑤おさんぽ中に数さがし
「赤いくるま何台見つけられるかな?」「お花は何本咲いてる?」など、外でも楽しめる数あそびは、発見の喜びもプラスされます。
こうした身近な遊びと絵本を組み合わせることで、数字が“学ぶもの”ではなく、“暮らしの中にある楽しいもの”として自然と身につきます。

ぜひ、親子でいろんな「かずあそび」を楽しんでみてくださいね。
数字の歌あそびで楽しむ
保育現場でも、子ども達と一緒に楽しんでいた「数字のうた」を紹介します。
♪すうじのうた
♪ぞうさんとくものす

保育現場でも、手遊びや、指で123…と表しながら、数を楽しんでいましたよ♪
他にも、たくさんの数字のうたがあります♪お子さんが興味を持って楽しめそうなものを選んでくださいね!
まとめ
子供たちは、日常生活・普段の会話の中から沢山の「かず」に触れ、吸収しています。
普段の会話にちょっと意識を加えるだけで、数の概念がぐっと深まりますよ!

ぜひ、絵本や日常会話の中で「かず」について楽しく学んでみて下さい!