こんにちは！保育歴１５年の元保育士りんです。
今回は、4才以上の子ども達が大笑いして大人気だった絵本「キャベツくん」を紹介します。
ユニークな物語の世界に笑顔が広がり、子どもたちの想像力がぐんぐん育つ一冊です📚
保育現場で、読み聞かせをしたといきの子ども達の反応も合わせてご紹介します。
おうち時間の絵本選びの参考になればうれしいです♪
絵本「キャベツくん」
| 文・絵 | 長 新太 |
| 出版 | 文研出版 |
| ページ数 | 28ページ |
| 発行年月日 | 1980年 9月 |
【受賞歴など】
- 全国学校図書館協議会選定図書
- 全国学校図書館協議会基本図書
- よい本
- 第4回日本の絵本賞「絵本にっぽん大賞」受賞
「キャベツくん」絵本のあらすじ
ある日、キャベツくんが道を歩いていると、お腹をすかせたブタヤマさんに出会います。
キャベツくんが「こんにちは」と声をかけると、ブタヤマさんは「フー」とため息をつくだけ…。
やがて我慢できなくなったブタヤマさんが、「キャベツ、お前を食べる！」と飛びかかろうとします。
でもキャベツくんは冷静に、「ぼくを食べるとキャベツになるよ」と返します。
するとその瞬間、空に“鼻がキャベツになったブタヤマさん”の姿がふわりと登場！
ブタヤマさんは「ブキャ！」とビックリ！
ここから物語は、さらにナンセンスな展開を見せます。
「ヘビが食べたら？」「カエルが食べたら？」と、ブタヤマさんは次々に問いかけますが、キャベツくんはそのたびに、「こうなるよ」と答えます。
シンプルなやりとりの中に、ユーモアと想像力をくすぐる仕掛けがちりばめられた作品です。
私が大好きな変身は「くじら」です！！笑
『キャベツくん』の魅力4選
①子どもも大人もハマる！ナンセンス絵本の世界
長新太さんが描く『キャベツくん』は、ナンセンス絵本の代表作として今もたくさんの人に愛されています。
次に何が起きるのか分からない、予想を裏切る展開が続きます。
キャベツくんの冷静な一言に、子どもたちはワクワク＆大笑い！
②繰り返しが楽しい！クセになるやりとり
キャベツくんとブタヤマさんのやりとりは、とても面白くてでテンポ抜群。
「今度はどんな動物がキャベツになるのかな？」
繰り返される問いかけと、それに対するおかしな返答がテンポよく進み、自然と子どもたちの想像力を引き出します。
③記憶に残るイラストと優しい色合い
大胆な線とやわらかな色づかいが特徴のイラストは、キャベツの青くさい匂いまで感じられそう。
不思議で懐かしい世界観に、子どもたちも引き込まれていきます。
④読み聞かせにおすすめ！言葉のインパクト
「ブキャ！！」というブタヤマさんの叫び声は、子どもたちに大ウケ！
声に出して読むと一層楽しく、保育園やおうちでの読み聞かせにもぴったりです♪
実際に読み聞かせしてみた子どもたちの反応
この絵本は、特に年中～年長さん向けに読むことが多かったです。
もちろん年少さんも、冬ごろには楽しんで聞いてくれるようになります。
ブタヤマさんがキャベツくんを食べようとする場面では、
「えっ！？」「どうなるの？」
ドキドキした表情の子どもたち。
そのあとの“キャベツになっちゃう”展開に、大笑いしていました。
次は、何の動物がキャベツになるのかな…ワクワク…
ストーリーが少し長めですが、最後まで集中して見てくれる子が多かったですよ♪
他にも「キャベツくん」シリーズ紹介
長 新太さんによる『キャベツくん』シリーズは、他にも魅力的な作品がたくさん！
どれも、ユニークなお話と、読んでいて笑顔になってしまう作品ばかりです✨
ろくべえまってろよ📚
| 作 | 灰谷健次郎 |
| 絵 | 長 新太 |
| 出版 | 文研出版 |
| 発行年月 | 1975年 8月 |
- 全国学校図書館協議会選定図書
- 日本図書館協会選定図書
- 厚生労働省社会保障審議会推薦文化財
- 全国学校図書館協議会基本図書
- 全国学校図書館協議会必読図書
- よい絵本
「ろくべえまってろよ」あらすじ
犬のろくべえが穴に落ちてしまいました。子どもたちは、ろくべえを助けようといろいろな方法を試します。大人に助けを求めますが、なかなか動いてもらえません。そこで子どもたちは、自分たちで知恵を出し合い、力を合わせて頑張ろうとするお話です。
ろくべえが落ちた穴の深さを表すように、絵本のページが縦に長く使われているところが、とても印象的！読んでいるうちに、私もドキドキしながら、ろくべえ・子ども達を応援していました。
ブタヤマさんたらブタヤマさん📚
| 作・絵 | 長 新太 |
| 出版 | 文研出版 |
| 発行年月 | 1986年 9月 |
- 全国学校図書館協議会選定図書
- 全国学校図書館協議会緑陰図書
- 第10回巌谷小波文芸賞受賞
「ブタヤマさんたらブタヤマさん」あらすじ
ちょうちょを追いかけるのに夢中なブタヤマさん。すぐ後ろでとんでもないことが起きているのに、まったく気がつきません！
「ブタヤマさんたらブタヤマさん、後ろをみてよ〜ブタヤマさん」と、リズミカルに繰り返されるフレーズに、子どもたちはきっと夢中になるはずです。
ページをめくるたびに現れる巨大生物に、大盛り上がり！子どもたちも「あーーーーー！あぶない！！」と大笑いしながら、楽しんでいました♪
キャベツくんとブタヤマさん📚
| 作・絵 | 長 新太 |
| 出版 | 文研出版 |
| 発行年月 | 1990年 7月 |
全国学校図書館協議会選定図書
「キャベツくんとブタヤマさん」あらすじ
橋の上のキャベツくんとブタヤマさん。橋の下の大きな魚が、2人を食べようと狙っています！
橋の上にいるキャベツくんとブタヤマさん。橋の下では、大きな魚が2人を食べようと狙っています！
そこへ現れたのは、大きなヘビ。そして次にやってきたのは、さらに大きなムカデ！驚いたブタヤマさんは、ブルブルとふるえ出します。
次々と現れる生き物たちに、ついに橋が…バキッと崩れてしまいます！さて、キャベツくんとブタヤマさんの運命は――？
ユニークでドキドキの展開に、ページをめくる手が止まりません！
橋が崩れた瞬間、子どもたちが「あ…」と驚いた表情を浮かべる様子がとても可愛らしくて、今でも心に残っています😊
キャベツくんのにちようび📚
| 作・絵 | 長 新太 |
| 出版 | 文研出版 |
| 発行年月 | 1992年 5月 |
全国学校図書館協議会選定図書
「キャベツくんのにちようび」あらすじ
キャベツくんとブタヤマさんは、大きなネコたちに手招きされます。ふたりはちょっぴり怖がりながらも、勇気を出してネコたちについていくことにしました。
すると、その先で待っていたのは…「ブキャッ！」と思わず声が出てしまうような、びっくりするほど不思議な光景だったのです！
つきよのキャベツくん📚
| 作・絵 | 長 新太 |
| 出版 | 文研出版 |
| 発行年月 | 2003年 8月 |
全国学校図書館協議会選定図書
「つきよのキャベツくん」あらすじ
キャベツくんが歩いていると、向こうから誰かがやってきます。
「ブタヤマさんかな？」と思ったら、なんと、それは“トンカツ”だったのです！
続いてやってきたのは…“トンカツソース”！思わず笑ってしまう展開に、ワクワクが止まりません.
キャベツくんもブタヤマさんも、トンカツが食べたくてたまらなくなってしまいます。
でも、最後にこのトンカツを食べたのは……一体誰だったのでしょうか！？
「キャベツくん」シリーズらしい展開に、目が離せない作品です✨
大人が読んでも、笑顔になってしまいますね♪
どれもユニークで、笑顔になれる絵本ばかり。受賞歴も多数です✨
ぜひ一度、手に取ってみてくださいね♪
まとめ
ナンセンスな展開が楽しく、子どもたちの想像力をくすぐる『キャベツくん』。
読み聞かせにもぴったりで、笑い声があふれる時間をつくってくれます。
「キャベツくんってどんな絵本なんだろう？」と気になっている方は、ぜひ読んでみてくださいね♪
