
こんにちは!
保育歴15年の元保育士りんです。
保育現場で働くみなさん、もうすぐ次年度がきますね。今年の子どもたちと過ごす時間も名残惜しいのですが、もう次年度の準備をしている方も多いと思います。
特に、年度初めの書類作成や指導計画の作成は本当に大変ですよね。

保育指導計画ってどう書けばいいの?
初めて担任を持つ方や、保育現場で働き始めたばかりの方にとって、保育の実践以上に悩ましいのが「指導計画の書き方」かもしれません。
そこで今回は、 「保育指導計画書の書き方に悩んでいる人」 に向けて、書き方のコツや困ったときの対処法をお伝えします。
少しでも参考になれば嬉しいです。
そもそも保育指導計画って?

保育指導計画には、以下のような種類があります。
「指導計画を書くのが苦手…」と悩む保育士さんは多いです。

私も新人の頃は何を書けばいいのか全く分からず、不安になったことを覚えています…
でも、大丈夫!
書類作成が得意な保育士さんばかりではありませんし、ベテランの先生でも試行錯誤しながら作成しています。指導計画は、子どもの成長をサポートするための大切な書類ですが、完璧でなくても大丈夫です!
書くことにとらわれすぎて、肝心の保育がおろそかになってしまうのは本末転倒。まずは基本を押さえながら、少しずつ慣れていきましょう!
よくある悩みと解決策
「何を書けばいいかわからない…」
指導計画の書式は、園や施設によってさまざま。まずは、
→本屋に探しに行く前に、園に「指導計画書の本」が無いか聞いてみましょう。
私が勤めていた園は、みんな個人持ち資料(本)を持っていましたが、園として用意しているところもあるかもしれません!自分で購入する前に、一度確認してみると良いですよ。
📌 書籍を参考にコピペもOK!
最初は言葉が出てこないのは当然です。書籍を参考にしながら、少しずつ書き方を学んでいきましょう。
🔹 特に年間指導計画や月案は書く量が多いため、最初は書籍の表現を真似しながら作成するのも一つの方法です。
🔹 ただし、子どもの様子についてはできるだけ自分の言葉で書くようにしましょう。(特に5月以降)
「相談できる人がいない…」でも「一人で悩まず相談が一番の解決」

書類作成が多い保育現場では、一人で悩まず相談することが大切!

私も新人の頃、先輩に相談したら雑誌や書類を貸してもらったことがあります。
書き方のアドバイス「ここはしっかり書いて、ここは真似してで大丈夫だよ」なども教えてもらいました。
ここでも「報連相」のように、自分から勇気を出して相談すると助けてくれる人はいます。厳しい人ばかりではないので、気軽に聞ける人を見つけてみましょう🌈
指導計画を書く前に
指導計画を書くうえで大事なのは、 クラスの子どもたちの姿をしっかり把握すること。
特に 4月分の指導計画 を書く際は、
園によっては、前担任がすでに退職している場合もあります。その場合は、書籍を頼りにしながら作成するのもいい方法です。
実際の書き方のコツ

保育指導計画を書くとき、「どんな言葉を使えばいいの?」と悩むことはありませんか?
ここでは、目的とねらいの違いをはじめ、具体的な書き方のコツを紹介します。
目的とねらいの違いを解説
「目的」と「ねらい」の違いが分からず、書くのに悩んでしまうことはありませんか?
簡単に説明すると、
✅ 目的(大きな目標) → 長期的な視点で、保育全体の方針を示す
✅ ねらい(具体的な目標) → その活動で子どもが育む力を示す
例えば、「春の自然に触れる活動」を計画すると…
📌 目的:「季節の移り変わりに気づき、自然への興味を広げる」
📌 ねらい:「春の草花や虫に興味をもち、発見を楽しむ」
このように、 考える と書きやすくなります。

子どもの姿に合わせた「ねらい」の立て方

「ねらい」を考えるときは、子ども一人ひとりの姿や成長段階に合わせることが大切です。
例えば、「春の自然に親しむ」 という活動を考えたとき、年齢によってねらいを変えると、より発達に合った計画になります。
🔹 0歳児の場合
ねらい:「外気に触れながら、春の自然の心地よさを感じる」
→ まだ言葉で表現するのは難しいので、触覚や感覚を大切に。
🔹 2歳児の場合
ねらい:「春の草花や生き物を見つけ、指さしや言葉で伝えようとする」
→ 「ありさんいた!」「お花きれい!」など、言葉が出ることを意識する。
🔹 4歳児の場合
ねらい:「友だちと春の発見を共有しながら、自然に興味をもつ」
→ 「これたんぽぽだよ!」「こっちの虫はなに?」など、友だちと関わりながら活動できるようにする。
活動内容の具体的な書き方(例:「春の自然に親しむ遊び」)
「活動内容」の欄には、どのような流れで保育を進めるのかを具体的に書きます。
例:「春の自然に親しむ遊び」(3歳児)
活動内容
- 園庭や近くの公園に行き、春の自然を探してみる。
- 草花や虫を見つけたら、友だちや保育者と発見を共有する。
- 見つけたものをシートに貼ったり、絵に描いたりして振り返る。
環境設定・準備
- 虫メガネ、観察カード、春の植物図鑑などを用意する。
- 子どもが自由に探索できるよう、安全な場所を選ぶ。
このように、 「どんな流れで保育を進めるか」 を具体的に書くことで、実際の活動がスムーズに進みやすくなります。
務めたばかりで子どもの様子がわからないという方も多いと思います。書籍など参考に、4月分は書いてみましょう。
だんだんクラスの特長が掴めてきたら自分で言葉を考えての指導計画書を徐々に書き始めれば大丈夫です!
評価を書くときのポイント

指導計画の「評価」は、次の保育につなげるために大切な部分です。
1. 子どもの反応を観察する
活動や保育の中で、子どもがどのような表情や行動をしていたかを記録します。
例:
「春の自然に触れるお散歩では、草花を見つけて指さしをしたり、『たんぽぽあった!』と嬉しそうに報告する姿が見られた。」
➡ 次の計画につなげるポイント
「興味を持っている様子があったので、次回は虫探しや花の観察を取り入れ、さらに興味を広げていきたい。」
2. 子どもの発言を記録する
子どもは言葉で気持ちを表現することも多いので、どんな言葉を発していたかを記録すると、成長の様子が見えやすくなります。
例:
「ブロック遊びの中で、『一緒にお城作ろう!』と友だちを誘う姿が見られた。」
➡ 次の計画につなげるポイント
「友だちと協力して遊ぶ楽しさを感じている様子があったので、次回はみんなで協力する遊び(積み木タワー作りや大型積み木遊び)を取り入れてみる。」
3. できるようになったこと・成長の変化を観察する
前回の活動や普段の様子と比べて、新しくできるようになったことを意識すると、子どもの成長を評価に反映しやすくなります。
例:
「これまで一人で遊ぶことが多かったが、今日は友だちと一緒にままごと遊びを楽しむ姿が見られた。」
➡ 次の計画につなげるポイント
「友だちとの関わりが広がってきているので、役割遊びやごっこ遊びを通して、さらにやりとりを楽しめる環境をつくる。」
4. 活動の難しさや調整が必要だった点を記録する
指導計画通りに進まなかった場合も、その要因を記録すると次回の計画に役立ちます。
例:
「シール貼りの制作では、シールが小さく、指先の力が足りずに苦戦する子が多かった。」
➡ 次の計画につなげるポイント
「次回は少し大きめのシールを用意したり、シール台紙を剥がしやすくする工夫を取り入れる。」
評価を書くときのポイントまとめ

はじめのうちは、何に注目したらいいかわからないと思います。これらを参考にしてみて下さい♪
まとめ:保育指導計画は完璧じゃなくて大丈夫!
指導計画は、書くことが目的ではなく より良い保育をするためと思うと書きやすいものです。
完璧を目指すよりも、 実際の保育に役立つ計画 を意識して作成していきましょう😊

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