
こんにちは!保育歴15年の元保育士りんです。
今回は、現場ですぐに使える「簡単に楽しめる集団遊び」をご紹介します。
保育園・幼稚園でも子どもたちが楽しんでくれたもので【準備物が少なく、3歳以上の子どもたちが楽しめる遊び】を選びました。
- 椅子取りゲーム
- なんでもバスケット(フルーツバスケットアレンジ)
- じゃんけんカード集め
- 笛の音で集まろう
- かごめかごめ
遊び方のアレンジや、気を付けていたことも具体的に紹介します。
明日の保育から使えるものを厳選しましたので、参考になれたら嬉しいです✨
1|椅子取りゲーム

「椅子取りゲーム」準備物
- いす
- 広めのスペース(室内ホールや保育室など)
「椅子取りゲーム」遊び方(手順)
- 音楽が止まったら椅子に座る
- 椅子を丸く並べる
- 音楽が流れたら歩く
「椅子取りゲーム」アレンジ方法
レベル☆:はじめての時は椅子を減らさず、座る楽しさを味わう
最初は、椅子は減らしません。
音楽が鳴ったら歩き、止まったら座ることの楽しさを味わいましょう♪
まずは、椅子取りゲームの楽しさを知るというのが目的です。
椅子を減らしてないので、みんな座れますよ。
椅子は減ってなく、みんな座れるはずなのですが子どもたちは真剣!!一生懸命な姿が可愛らしいですよ♩

みんなで並んで歩いているのに、なぜか遠くまで座りに行く子もいるんですよね!
レベル☆☆:ルールを理解したら椅子を徐々に減らす
ルールを理解したら、椅子を徐々に減らしていきます。
子どもの人数によって、椅子の減らす数に工夫してくださいね。
一つずつ椅子を減らすことも良いですが、座れない子がひとりだと、悔しくて悲しくて泣いてしまう子が多い印象でした…椅子を2~3個ずつ減らすのがポイントです!

悔しくて泣いてしまう子ももちろんいますが「ひとりだけ」抜座れなかった時よりは、子どもの表情が落ち着いていました。
レベル☆☆☆:歩き方を変えてみる
このように、歩き方を工夫してみるもの面白かったですよ。
他にも、子ども達と一緒に歩き方を考えることも面白そうですね♩
「椅子取りゲーム」最後ひとりを決める時の工夫
椅子取りゲームの最後の一席…このシーンは何年やっても音楽を止めるタイミングが難しいなと感じます…
最後の1席は、残り3人以上で争うようにすると、なかなか勝てない子も勝つチャンスが♩
子ども2人に椅子1つですとどうしても音楽を止めたタイミングで近い距離の子が出てしまいますが…
最終的な椅子が1つの時に子ども3~4人ですと、均等な距離になり、普段勝負ごとに勝てない子も勝つチャンスがあり嬉しそうでしたよ♩

同じ子ばかり勝つのでなく、みんなが勝利出来るチャンスがある工夫をしたいですね♪
🌱 期待される効果
2|なんでもバスケット

「なんでもバスケット」用意するもの
- いす
- 広めのスペース(室内ホールや保育室など)
「なんでもバスケット」遊び方
- 椅子を丸く並べ、人数より1つ少なくする
- 真ん中の子が指示を出し、該当する子どもが席を移動する

フルーツバスケットのアレンジバージョンです!
「なんでもバスケット」アレンジ方法
レベル☆:簡単な指示で慣れる
まずは簡単なお題から、はじめてみましょう。
「男の子」「女の子」「長袖を着ている子」など、簡単な指示から始めると子どもたちもルールの理解がしやすいですよ。
全員が椅子から動く「フルーツバスケット!!」も知って、慣れていきましょう!
レベル☆☆:少し考えさせる指示を増やす
「靴下がしましまの人」「洋服の中に赤い色がある人」「朝ごはんにパンを食べてきた人」など指示を工夫していきましょう。
はじめに保育士が真ん中に立ってスタートすることで、アレンジした指示を提案していきます。気がついた子は、どんどん面白い指示を出してくれますよ!
「なんでもバスケット」工夫ポイント:どうしても同じ子が残ってしまう…

どしても指示役がやりたくて、なかなか椅子に座らないこっていますよね…
残ってしまった時のゲームを決めてみる
なかなか難しいです…そんな時は「3回真ん中になった子には、○○の真似をしてもらいます!」など、モノマネなどちょっとゲームを決めておきましょう。
すると、残らずに頑張ろうとする子が増えました。(あまりに罰ゲームみたいなものは避けましょう)
頑張っている子を褒める
あとは、ゲーム後に、一度も指示役をしなかった子を褒めましょう!!黒板に名前を書いて、視覚的に褒めるとさらに効果的で子ども達の気持ちの変化が見られました!

「次こそ、がんばるぞ!!」
最終的には、出来るだけ「みんなを認められる」そんな工夫も必要ですが、クラス全体としての「やる気」も上がり楽しかったです。
3|じゃんけんカード集め

「じゃんけんカード集め」用意するもの
・ひとり3~5枚のカード子どもの人数分
(トランプや、画用紙や折り紙を簡単に切ったものでも良いです)
「じゃんけんカード集め」遊び方
- 音楽に合わせて歩く
- 音楽が止まったら、近くの子とじゃんけん
- 勝ったら相手からカードを1枚もらう
- 最後にカードを多く集めた人が勝ち!
「じゃんけんカード集め」遊び方のポイント
①カードがなくなってしまった子は、応援席で応援してもらいましょう
子どもも、負けて悔しい気持ちがありつつも「応援席」ということで、気持ちを切り替えていました。

子どもの人数も徐々に減ってきてゲームの進捗が解りやすいですよ。
②ゲームの回数(目安)は先に伝えておく
子どもたちも楽しんでくれ「先生もう一回ーー!!」と、何度でもやりたいんですよね♪
ゲームに慣れたきたら、「今日は〇回戦しようね~」と先に目安を示しておくと子どもも限られた回数の中で楽しんでくれますよ!!
先に「〇回戦」と示すことで、「もっとやりたかったーー」と泣いてしまう子もいなくなったように思います。

私の経験では、3回くらいがちょうどいい様子でした!
4|笛の音で集まろう(数集まり)

「笛の音で集まろう」用意するもの
- 保育士の笛
- 広めのスペース
「笛の音で集まろう」遊び方
- 保育士が笛を吹く(例:3回吹く → 3人で集まる)
- 数で集まったら座る
「笛の音で集まろう」アレンジ方法
レベル☆:簡単な数字ではじめる
簡単な数字「2」「3」など、子どもが数えやすい数字から始めます。
笛の音と同時に、先生が指で数字を示すと子どもも解りやすいですよ!
レベル☆☆:数字を増やし、計算しながら動く楽しさを味わう
数字を増やしていきます(先生も数を覚えておきましょう!)
人数の半分に割れる最大数も計算しておくと良いですよ。どうしても割り切れない時は、先生も数に入ってぴったりできたねの体験も良いです!

だんだん「先生も入ってーーー!」と気づく子もいたり、人数が多すぎて「先生、違ったから抜けて!!」と言われたりと面白かったです(笑)
レベル☆☆☆:スピードを変え、緩急をつけてみる
笛を吹くスピードを変えてみましょう。(遅い、はやい、緩急をつけると楽しいです)
クラス全員人数の数字を鳴らすのも面白いです。
(15以上の数だと数え間違いが起きて、子どもの話し合いが発生します。話し合う姿も可愛らしくて面白いです)

ヒントチャンスで何度か試しましたが、「クラスみんなだよ!!」と気づいた時の子ども達の表情がとても良いですよ♩
「笛の音で集まろう」ゲームを通じて…

ゲームの最後にはみんなでまるくなれるように、クラスの人数(20人クラスなら「20」)で行ってみて下さい。
普段は大人数の友達と遊ぶことが苦手な子も、みんなと輪になれて嬉しそうな表情をしているのを何度も経験しました。是非、クラスの親交に行ってみてほしいです♪

いつも一緒に遊ぶ子以外とも接点ができ、楽しそうですよ。そのまま、子ども達の遊ぶグループも変化があったり微笑ましかったです♩
5|かごめかごめ

「かごめかごめ」遊び方
- 鬼を1人決めて中央で目をつぶる
- ほかの子どもたちは手をつないで円を作り、歌いながら回る
- 歌が終わったら止まり、鬼が後ろの子を当てる
「かごめかごめ」質問するときのポイント
真ん中の子が後ろの子を当てるときの質問を工夫してみましょう!(質問は保育士がしてもOK)

このように色々な質問をすると盛り上がっていました!
「かごめかごめ」アレンジポイント
最初は、「後ろの正面~」で答えてもらう子は1人ですが、慣れてきたら2人に増やしてみましょう!
二人同時に質問に答えてもらうことがポイントです。
「犬の声おねがいします」「(二人一緒に)わんわん!」

不思議な事に、子どもって声の聞き分けが上手に出来るんです!
すごいですね~♪
「かごめかごめ」異年齢での楽しみ方
このゲームは異年齢で行っても楽しいですよ。
年長児が一緒に行う事で、年少、年中さんもゲームのルール理解がしやすくなりますよ♩
大きいクラスの子が小さい子の手をつないで、サンドイッチのように並んで行うと異年齢でもスムーズに楽しむことができますよ。

歌に合わせて歩くときに、円が崩れてしまうこともありますが、経験で徐々にみんなうまく歩調を合わせられるようになります!
まとめ|準備が簡単でも工夫で楽しくなる♩
今回紹介した遊びは、準備物が少なく、ルールを工夫すればどの年齢の子でも楽しめるものを紹介しました。
特に、ルールのある遊びは、子どもたちの協調性や考える力を育てるのにぴったり!
ぜひ、日々の保育の中で取り入れてみてくださいね♪
保育現場で働く保育士さんはもちろん、保育実習生のみなさんの参考になれたら嬉しいです。
\自分に合った働き方のできる職場を見つけてくださいね/

