
こんにちは!保育歴15年の元保育士りんです。
今回は「野菜が主人公の絵本10冊」を紹介します!

「ピーマンきらい!」「トマトいやだ〜!」
そんなふうに言われると、つい困ってしまうこともありますよね。
野菜が苦手、食べられない…というお子さんは意外と多いものです。
食育とまではいかなくても、「野菜に興味を持つきっかけ」や「野菜ってかわいいね」と思える体験ができたら、食事の時間も少し楽しくなるかもしれません。
絵本を通して、ちょっぴり苦手な野菜にも親しみを持てるようになるといいですね🍅🥕
今回は、保育士としての経験から「子どもたちに人気だった絵本」や「野菜に興味を持つきっかけになった絵本」を中心に選びました!
おうちでの読み聞かせはもちろん、保育の現場でも役立てていただけたらうれしいです。
絵本選びの参考に、ぜひ最後までご覧くださいね♪
野菜が主人公の絵本紹介🍅🍆🥕
ここでは、野菜が主人公の絵本を3つのテーマに分けてご紹介します!
お子さんが興味を持ってくれるものから楽しんでみて下さい♪
① 食育や野菜に興味を持てる絵本
📚おやおやおやさい
文 | 石津 ちひろ |
絵 | 山村 浩二 |
出版社 | 福音館書店 |
初版年月日 | 2010年06月10日 |
ページ数 | 24ページ |
あらすじ
今日は野菜たちのマラソン大会!
スタジアムや川べりを元気に走る様子が、とってもユーモラスに描かれています。「そらまめそろってマラソンさ」「かぼちゃのぼっちゃんかわにぼちゃん」など、楽しい言葉あそびがたっぷりです。
おすすめポイント
ページの隅々まで物語があって、何度読んでも新しい発見があります。
リズムのある文章なので、小さなお子さんにもぴったりです♪

2歳ごろから楽しめる絵本です。
小さい子は言葉のリズムを楽しみ、年長さんは「だじゃれ」で大笑い!
みんなが笑顔になれる、読み聞かせにぴったりの一冊です📚
📚やさいさん
作 | tupera tupera |
出版社 | Gakken |
初版年月日 | 2010年07月22日 |
ページ数 | 38頁 |
あらすじ
めくってびっくり!しかけが楽しい絵本。
「やさいさんやさいさん、だあれ?」「すっぽーん!○○さん」の繰り返しが楽しいお話です♪
おすすめポイント
しかけをめくることで、自然と「土の中で育つ野菜を知る事」が出来ます🥕

「先生、トマトはでてこないの?」という子もいましたが「気になる」から、子どもの知識が増えていきます。楽しく読んでいるうちに、野菜への興味が自然と育まれていきます🥕
📚ごめんやさい
作 | わたなべあや |
出版社 | ひかりのくに |
初版年月日 | 2013年9月 |
ページ数 | 24ページ |
あらすじ
野菜をテーマにした「だじゃれ&ごめんなさい」の絵本。
「ごめんやさーい」「いーいーよ」この繰り返しが、とっても楽しいんです。
ユニークな世界観で、大人も思わずクスッと笑ってしまう一冊です。
おすすめポイント
「ごめんなさい」や「いいよ」といった優しい言葉を、自然に覚えるきっかけにもなります。

2歳ごろから楽しめる、かわいらしい世界観。
「ありがとまと」「かたづけやさい」などシリーズも豊富なので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね🍅
② 冒険やキャラクターが魅力的な絵本【野菜が大活躍!】
📚さつまのおいも
文 | 中川ひろたか |
絵 | 村上康成 |
出版社 | 童心社 |
初版年月日 | 1995年6月20日 |
ページ数 | 32項 |
あらすじ
土の中で暮らすおいもたち。ごはんを食べたり、お風呂に入ったり、トレーニングもばっちり!
いよいよ子どもたちとの綱引き大会に挑みます。勝つのはどっち?!
おすすめポイント
お芋たちの土の中での生活、芋ほりをするときのお芋側の気持ちがユニークに描かれています🍠
芋ほり前に読むと、子どもたちが一層盛り上がること間違いなし♪

保育園でも、子ども達が笑いながら何度も楽しんでいた絵本📚お芋ほりの時期に、是非楽しんでください♪
📚キャベツくん
作・絵 | 長 新太 |
出版社 | 文研出版 |
初版年月日 | 1980年 9月 |
ページ数 | 28ページ |
📖 受賞歴も多数のロングセラー
あらすじ
お腹を空かせたブタヤマさんが、キャベツくんを食べようとします。
「お前を食べる!」「食べるとこうなる」「ブキャ!!」キャベツくんとブタヤマさんのやりとりがクセになる絵本です。
おすすめポイント
キャベツくんの「僕をたべるとこうなる」のイメージがページをめくるごとにビックリ楽しいんです♪

言葉のやり取りや、たとえ話を楽しめる、4歳~年長さんの子ども達が特に大笑いしながら楽しんでくれましたよ♪
📚グリーンマントのピーマンマン
作 | さくらともこ |
絵 | 中村 景児 |
出版社 | 岩崎書店 |
初版年月日 | 1983/07/11 |
ページ数 | 32ページ |
あらすじ
ピーマンが主人公の大人気シリーズ。
「ピーマンなんてキライ…」そんな子の前に現れた、ピーマンのヒーロー・ピーマンマン!
バイキンたちから子どもたちを守る、勇気とやさしさのヒーローです。
おすすめポイント
苦手な野菜のイメージが変わる一冊。ピーマンマンの活躍に、子どもたちも夢中です!
「自分の個性を大切にすること」や「苦手なものにも良いところがある」と伝えてくれます。
野菜嫌い克服や食育、勇気づけにもおすすめの一冊です♪

この絵本を読んだのちに「苦手なピーマンに挑戦する子」が本当に沢山いました!!
ピーマンを食べると、こんな効果がある!ということも絵本を通して学ぶことができたようです📚絵本の力って素敵ですね。
📚ねぎぼうずのあさたろう
作 | 飯野 和好 |
出版社 | 福音館書店 |
初版年月日 | 1999年11月10日 |
ページ数 | 32ページ |
あらすじ
あさつき村の元気なネギぼうず・あさたろう。
村の乱暴者をこらしめたことをきっかけに、旅に出ることに!
ふしぎな浪人や思わぬピンチが待ち受ける中、野菜たちが大活躍!
テンポのよい語りと迫力の場面で、笑えてドキドキの時代劇絵本です。
おすすめポイント
浪曲風の語り口やユニークな言い回しで、読み聞かせも楽しく♪チャンバラや「ねぎじる飛ばし」など、迫力いっぱいの場面が続き、子どもたちもワクワクしていました!

初めて読むときは、練習してからがおすすめ💦
独特の言い回しに苦戦しましたが、子どもたちの笑顔に助けられました!
子供たちは、大笑いして喜んでいましたよ。
③ やさしさや友情を育む!心がぽかぽかする野菜絵本
📚やさいのがっこう とうもろこしちゃんのながいかみ
作 | なかやみわ |
出版社 | 白泉社 |
初版年月日 | 2018.3.2 |
ページ数 | 32ページ |
あらすじ
「やさいのがっこう」にやってきた転校生、とうもろこしちゃん。
じまんの長い“ひげ”に悩んでいましたが、クラスのみんなが知恵を出して助けてくれます。
実はその“ひげ”には、大切な役割が…!
野菜の豆知識も楽しく学べる、心あたたまるお話です。
おすすめポイント
◆ 野菜がもっと好きになる!食育絵本
とうもろこしちゃんの“ひげ”を通して、野菜の特徴や成長のひみつが楽しく学べます。
苦手な野菜にも、ちょっと興味が持てるかも♪
◆ 「自分の個性を大切にしよう」と伝えてくれる1冊
とうもろこしちゃんは、悩んでいた“ひげ”が大切なものだと気づき、自信を取り戻します。
子どもたちに「そのままの自分でいいんだよ」とやさしく寄り添ってくれます。

「そらまめくんのベッド」や「どんぐりむら」シリーズでもおなじみの、なかやみわさんの作品。温かくてやさしい世界観に、子どもたちも自然と野菜の知識が増えていきますよ♪
📚そらまめくんのベッド
作 | なかやみわ |
出版社 | 福音館書店 |
初版年月日 | 1999年09月30日 |
ページ数 | 28ページ |
あらすじ
そらまめくんは、自分の大切なふかふかベッドを、友だちに貸したくありません。
でも、ある出来事をきっかけに「分け合うこと」や「思いやりの大切さ」に気づいていきます。
おすすめポイント
◆思いやりや友情を育てるきっかけに
友だちと関わる中で、少しずつ成長していくそらまめくん。
「貸したくない」という素直な気持ちに共感しつつ、分け合うことの温かさを伝えてくれます。
◆豆や自然への興味も広がる♪
そらまめの他にも、えだまめ・さやえんどう・ピーナッツなどが登場!
それぞれの豆たちの個性も楽しめる1冊です。

「そらまめくん」シリーズは他にもたくさん出ていて、どれも子どもたちに大人気です!
気に入ったら、ぜひ他の作品にも手を伸ばしてみてくださいね♪
📚とまとさんがね
作・絵 | とよたかずひこ |
出版社 | 童心社 |
初版年月日 | 2014年5月1日 |
ページ数 | 24頁 |
あらすじ
まっかなとまとさんが、はっけよ〜い、のこった!
ぶつかりあって、つぶれて…「もう誰にも食べてもらえない…」としょんぼり。でも大丈夫!オムライスさんが大変身のアイデアをくれて、とまとさんはおいしいケチャップに♪
ユーモアとやさしさがつまった、元気になれるお話です。
おすすめポイント
◆ピンチがチャンスに変わる、前向きなお話
つぶれてしまっても、「変身」して美味しく食べてもらえる!ユーモアたっぷりで、読むと元気をもらえる絵本です。
◆トマトへの興味もアップ!
とまと→ケチャップという発見が、子どもたちの食への関心にもつながります。

とっても可愛らしいイラストが魅力で、きっとトマトを食べてみたくなるはずです!
絵本で野菜に親しみを♪おうちでできる楽しみ方

野菜の絵本を読んだあとは、こんな風に“体験”につなげてみるのもおすすめです。
絵本を読んだあとにできる!おすすめの関わり方📚
読み終わったあとに、絵本に出てきた野菜を一緒に食卓に出してみる
→「あ!この野菜、さっきの絵本に出てきたね!」そんな一言が、興味のきっかけになります。
好きな野菜キャラのイラストを描いてみる
→絵本の真似をして、自分だけの“野菜キャラ”を作っても楽しいですね♪
野菜スタンプや折り紙など、あそびにもつなげられる
→親子でのふれあいタイムにもぴったりです!
野菜が苦手でも大丈夫。まずは「知ること」から
保育の現場でも、「野菜が苦手…」という子はたくさんいました。
でも“食べること”の前に、「興味を持つ」ことができれば大成功!

「食べるのはまだちょっと…でも絵本なら見られる」
「この野菜、知ってる!絵本で見た!」
そんな気持ちが芽生えるだけで、子どもたちは少しずつ“野菜との距離”を縮めていけますよ。
「あきらめない気持ち」が未来をつくる
保育園では、最初は苦手だった野菜を“お友達が食べているから”とチャレンジする子も多くいました。
おうちではなかなか食べられなくても、

「ひとくちだけ食べてみようか?ママは野菜大好きだよ~」
そんなさりげない声かけが、子どもの中にやさしく蓄積されていきます。
「うちの子、全然食べてくれなくて…」
そんなお悩みも多く聞きますが、焦らず見守ってあげてくださいね。

保育士時代、個人面談で「家では食べないんです」と相談された子が、給食では完食していたということもたくさんありました!(むしろ、保育園では食べられない事を全く見せない子も多いです)
お家での家族のみなさんのあきらめない関わり、見守り、保育園や幼稚園でのきっかけ…子どもの勇気の一歩を援助していきましょう🍅🍆🥬
まとめ|野菜の絵本で“たのしい食育”を
野菜が苦手な子どもでも、絵本を通じて「野菜とおともだち」になることができます。
まずは、
- 絵本で野菜を“知る”
- お話を“楽しむ”
- そして少しずつ“身近な存在”に

「ピーマンマンたち、かっこいい!」
「そらまめくん、かわいい~!」
そんな会話が自然と生まれる時間は、子どもにとっても、家族とっても嬉しいひとときになります。
ぜひ、おうちでの時間に“野菜の絵本”を取り入れてみてくださいね🌱