
こんにちは!保育歴15年の元保育士りんです。
今回は、登園しぶりに悩むお子さんや保護者の方にぴったりの絵本『えらいこっちゃのようちえん』をご紹介します。
新学期が始まると「行きたくない」「泣いてしまう」といった声もよく聞きますよね。
私も保育士として、たくさんの子どもたちの登園しぶりに向き合ってきました。
この絵本は、そんな不安な気持ちをユーモアで包み、前向きな気持ちにしてくれる一冊です。
こんなこと考えてるんだな~、そっか~だから泣いていたのか~など、お子さんの本音がきっと見えてくるはずです📚✨
お子さんとの読み聞かせ時間が、登園の不安を和らげるきっかけになるかもしれません♩
是非、最後までご覧ください📚
絵本「えらいこっちゃのようちえん」

文 | かさいまり |
絵 | ゆーちみえこ |
出版 | アリス館 |
初版年月日 | 2017年01月23日 |
ページ数 | 28ページ |
絵本『えらいこっちゃのようちえん』のあらすじ

『えらいこっちゃのようちえん』は、幼稚園に初めて通う男の子の“ドキドキの1日”を描いた絵本です。
はじめてのバスで泣いてしまったり、トイレやお着替えに戸惑ったり……
おうちとは違う環境に緊張しながらも、「えらいこっちゃ!」の言葉をきっかけに、少しずつ乗り越えていく姿がユーモアたっぷりに描かれています。
日常のちょっとした出来事やお友だちとの関わりを通して、子どもが少しずつ成長していく様子が、あたたかく伝わってくる一冊です。
こんな子に読んでほしい絵本です


どの子にとっても「わかる!」「ぼくもそうだった!」と共感ポイントがたくさん詰まっています♩
元保育士目線で感じた『えらいこっちゃのようちえん』の魅力

🌸新入園にぴったりの絵本です
はじめての幼稚園って、子どもにとってはドキドキの連続…絵本の中で、主人公の子が感じる不安や戸惑いが、子ども目線でリアルに描かれています。
読んでいる子どもも「わたしも一緒!」と共感しやすく、お家の方にとっても、子どもの気持ちを知るきっかけになります。
😊ユーモアと安心感がいっぱい
「えらいこっちゃ!」というフレーズが何度も登場し、ちょっとした失敗もクスッと笑える出来事に変えてくれます。
困ったことがあっても前向きになれるから、新しい環境に踏み出す勇気をもらえるはずです。
🖼やさしい絵とあたたかいストーリー
ゆーちみえこさんのふんわりとした絵が、物語のやさしさをよりいっそう引き立てています。
主人公の表情や、お友だちとのやりとりや環境背景もとてもリアル。
読み終わったあとも心にぽっと灯がともるような、そんな安心感もくれる一冊です。
元保育士としての素直な感想|登園しぶりの子どもたちも共感の嵐
正直な感想をひとことで言うと……
「まさに、4月の保育園・幼稚園そのもの!!」
作者さんが保育現場を丁寧に取材されているのが伝わってきて、ページをめくるたびに「うんうん、わかる~!」と共感の連続でした!!子供にとっても共感の嵐だと思います。

いつもは、お母さんと一緒だったのに!!

そうだよね~知らない所は、行きたくないよね~💦
(4~6月は、登園しぶりも第一次フィーバー時期です)

おもちゃで遊びたいのに、貸してもらえない…

そうだよね~お家では、自分だけの居場所で、好きなおもちゃを自分だけでつかえてたもんね~💦園での“みんなで使う”って、はじめはむずかしいよね。

本当は、違うことで遊びたいのに先生が迎えいに来た…

そうだよね~ごめんね~そろそろお部屋に戻ってきてほしいんだ~
(給食が待ってるよ~!💦)
朝の泣きが落ち着いても、園の生活リズムになじむまでには時間がかかるもの。
私も、戸惑ったり涙が出てしまう子どもたちを何人も見てきました。
でも、それと同じくらい感じてきたのが…子どもたちの心の“成長の芽”がふくらむ瞬間です。
「明日もまってるよ」「うん!」
この一言に、どれだけの思いが込められているか…。
この子どもの表情や、言葉に何度も嬉しい気持ちになっていました✨
本当に、子どもたちはよくがんばっているんですよね。
親子で楽しむおすすめポイント

子どもはまだ、自分の気持ちをうまく言葉にできないことが多いです。
そんなとき、絵本は“気持ちの代弁者”になってくれます。

「そうそう、こうなの!」「今日、〇〇くんが給食でね〜」
と、自然に会話が広がるきっかけにもなりますよ♩

保育園でも、絵本をきっかけに「お家での出来事」を沢山教えてくれるこが多かったです🌈思い出の蓋を開けるきっかけになっているようです♩
シリーズ紹介|「えらいこっちゃのいちねんせい」「はじめてのプール」もおすすめ
📚「えらいこっちゃのいちねんせい」
学校では、決まった時間にやることがたくさんあって、はじめはちょっぴり戸惑うこともあり…そんな中でも「えらいこっちゃ!」と言いながら前向きにがんばる主人公の姿が、ユーモアたっぷりに、そしてあたたかく描かれています。
新しい生活にドキドキしている新一年生や、その保護者の方にも、きっと共感してもらえる一冊です。
📚「えらいこっちゃ!はじめてのプール」
主人公のゆうとくんにとって、今日は小学校ではじめてのプールの日。泳げないゆうとくんは朝からドキドキしています…。
大きなプールを見て、ますます不安になったり、教室でのお着替えからすでに「えらいこっちゃ!」な大騒ぎ!!シャワーをあびたり、水をかけ合ったり、鬼ごっこをしたり——
プールならではの楽しい遊びがいっぱい広がります。
まとめ

『えらいこっちゃのようちえん』は、登園しぶりに悩む子どもの気持ちを、やさしくユーモラスに描いた絵本です。
子どもたちはもちろん、保護者の方も「そうだったんだ!」と気づきを得られる一冊。
「えらいこっちゃ!」という言葉が、ちょっぴりの不安も吹き飛ばしてくれます。
登園しぶりが続いているお子さんも、ちょっと落ち着いてきた頃のお子さんにもおすすめです。

ぜひ親子で一緒に読んで、気持ちを共有する時間にしてみてください♩
お家時間での、絵本選びの参考になれてたら嬉しいです📚✨