
こんにちは!保育歴15年の元保育士りんです。
新年度がスタートして、少しずつ新しいクラスや先生にも慣れてきた頃でしょうか?
その一方で、「園に行く」ということを理解し始めて、登園しぶりが強くなってくるお子さんもいる時期でもありますよね。
まだまだ気が抜けない毎日…本当にお疲れさまです。
今日は、「5月の保育アイデア」についてご紹介しますね。
園によってさまざまな特徴があると思いますが、少しでも参考になればうれしいです。
5月の保育の特徴

新年度が始まって1か月。
子どもたちは少しずつ園生活のリズムにも慣れ、個性や興味が見え始める時期ですね。
とはいえ、ゴールデンウィークなどの大型連休明けは生活リズムが乱れやすく、登園しぶりが再び見られることも。
そんな時期だからこそ、心に寄り添いながら、安心して過ごせる環境をつくっていきたいですね。
登園しぶりについては、こちらからご覧ください▼
この時期に意識したいポイント
※クラス運営に悩んだら、一人で抱え込まず、周囲と相談を※

5月になると、4月よりも子どもたちの様子が少しずつ落ち着いてきて、クラスの雰囲気がつかめてくる頃ですね。
一方で、

- 「子どもの個性が見えてきて、もっと職員の目が必要かも…」
- 「一人担任では難しい日が多いかも」
このように感じ始める時期でもあります。
クラスによって、本当にさまざまだと思います。
登園をしぶって泣いてしまうのが、環境の変化によるものなのか、それともその子自身の個性なのか…少しずつ見えてきて、悩むことも出てくるかもしれません。
そんなときは、主任や園長先生に早めに相談したり、職員会議などで子どもの様子を共有し、一人で抱え込まずに保育をしてくださいね。
私自身も、これまでにたくさんの子どもたちと出会ってきました。
書類だけではわからない子どもの姿は、新クラスが始まってからこそ見えてくるものです。

一人で悩まずに、相談してみてくださいね。
5月の保育活動アイデア

ゆったりと、でも楽しく!子どもが主体的に!
4月に引き続き、保育の時間には“ゆとり”をもたせて過ごしていきたいですね。
子どもたちが安心して園生活を楽しめるように、ひとりひとりと丁寧に関わることを心がけていきましょう。
最近では、「子ども主体の保育」を取り入れ、子どもたちの非認知能力を育む取り組みも多く見られるようになってきました。
保育士さん向けに、とても参考になる保育事例がまとめられた資料もありますので、ぜひチェックしてみてください♪

引用:東京大学大学院教育研究科付属|発達保育実践政策学センター「非認知能力の育ちを支える幼児教育 園の取り組み事例集78」
リンクから、ぜひ一度読んでみてくださいね✨
子どもたちの「心の力」が育つ、たくさんの保育アイデアが紹介されていますよ。
また、非認知能力についての解説も、こちらにまとめていますので、よろしければ合わせてご覧ください↓
5月の行事を取り入れた活動

春は、子どもたちがわくわくする行事がいっぱいの季節です♪
クラスに大きなカレンダーを用意して、「えんそくまで あと〇日!」とカウントダウンを楽しんだり、行事にちなんだ歌や製作を保育に取り入れて、子どもたちと一緒に季節を感じられると良いですね。
春の戸外遊び
日差しが心地よく、外で過ごすのにぴったりのこの時期。
園庭や公園で自然にふれながら、たっぷりと体を動かして過ごしましょう。
外にレジャーシートを敷いて、お部屋での遊び(ブロックやお人形など)を外で楽しむのもおすすめです♪
実際に、「外遊びはあまり得意じゃない」「今日はお部屋でゆっくりしたい」という子もいますよね。
そんな時には、外にお部屋の遊びを持ち出すことで、子どもたちがとても喜んでくれました。
また、夏が近づくとあっという間に猛暑や熱中症対策で、戸外遊びが難しくなる日も増えてきます。
今のうちに、心地よいお天気の中で、戸外遊びをたっぷり楽しみたいですね♪
(子どもたちの体力づくりにもつながります!)
5月のおすすめ製作活動

季節を感じられる製作は、子どもたちの気持ちもワクワク♪
行事にちなんだものや、自由な表現が楽しめる活動を取り入れてみましょう。
こいのぼり製作
紙皿や画用紙で、色とりどりに♪
壁掛け、立てておくもの、手にもって遊びたくなるもの、製作アイデアは様々ですね。
(引用:ちょぼ 保育製作アイデア・保育教材販売さん)
兜(かぶと)製作
新聞紙や画用紙でかぶと作り🎏
完成した兜を、帰りにかぶって帰ると、子ども達もお家の方も嬉しそうでしたよ♪
母の日・ファミリーデー製作
どの製作も、子ども達の愛情をお家の方はよろこんでくれましたよ♪
「母の日・ファミリーデー」だけでなく、製作全般ですが、子ども達の個性が出せる製作を楽しめると良いですね。
母の日だからといって「赤、ピンク」だけではありません。
私のお母さんは「水色」が好きだよ!という子など、子ども達はお家の方をよく見ています🌷
子ども達が、お家の方にプレゼントしたい色、ものを作れると良いですね。
私が年長さんと製作をして楽しかったのは「アイロンビーズでのキーホルダーづくり」。
子どもたちの、集中力とアイデア(デザイン)は無限でしたよ✨

ファミリーデイ製作だったのですが「おじいちゃんにもあげたい!」「おばあちゃんにも♪」と、子どもの気持ちが素敵でどんどん広がっていきました!
子ども達の「やりたい」の気持ちは大切にしたいですね♪
保護者の方(おじいさん、おばあさん)も、とても喜んでくれましたよ♪
※アイロンビーズを完成させるにはアイロンの使用が必要になるので、仕上げは大人が行いましょう!アイロンの使用はOKか、園長に確認してから行ってくださいね。
100均などに、キーホルダーチェーンも売っているので利用すると本格的なものが出来ますよ♪
季節のぬりえで壁面作り
自由遊びの中で塗ったぬりえを壁に飾ると、子どもたちの手作り壁面が完成します✨
飾り方にちょっと工夫をするだけで、素敵な壁面が出来ますよ♪

一年を通して、子ども達の塗り絵の塗りこみ方、色使いの変化にも気づきますよ。
5月に歌いたいおすすめの歌🎏

手遊びのように、振付をしながら歌うと、子どもも歌詞を覚えやすいですよ♪
5月におすすめ絵本紹介3選

今回は、行事の絵本を中心に紹介しますね。
📚『げんきにおよげ こいのぼり』(今関信子・福田岩緒|教育画劇)
→ こいのぼりの由来を優しく伝える絵本。4歳以上向け。
📚『ぐりとぐらのえんそく』(中川李枝子・山脇百合子|福音館書店)
遠足をテーマにした、楽しい冒険物語。
📚『えんそくバス』(中川ひろたか・村上康成|童心社)
2・3歳児におすすめの、遠足を描いたあたたかなお話。
他にも、『いちご』『ざっそう』『たんぽぽ』 など、春を感じる絵本も◎
5月の保育で大切にしたい|6つの事

① 生活リズム・習慣の安定
ゴールデンウィーク明けは、生活のリズムが乱れやすい時期。
無理なく、ゆったりとした時間を意識して、子どもたちが安心して過ごせるようにしていきましょう。
② 戸外活動・自然とのふれあい
自然の中でたっぷり体を動かすことは、子どもたちの心と身体を育ててくれます。
これから暑くなる前に、心地よいお天気を存分に楽しんでくださいね♪

夏の暑さが厳しく、戸外遊びが厳しくなってきていますね💦
今のうちに、たくさん体を動かし遊びましょう✨
③ 行事を通して感謝や文化を伝える
こどもの日・母の日・遠足など、行事が盛りだくさんな5月。
製作や歌、絵本などを通して、日本の文化や感謝の気持ちにふれる良い機会です。
以上児クラスでは、行事の由来を子どもたちにわかりやすく伝えるのもおすすめです。
④ 子どもの「好き」や主体性を大切に
遊びや活動の中で、子どもたちの「やってみたい!」「好き!」を尊重していくことが、主体性や自信につながります。
⑤ 情緒の安定と丁寧な関わり
環境の変化や疲れが出やすいこの時期。
スキンシップややさしい声かけで、子どもたちが「ここにいて大丈夫」と思える安心感を育てていきましょう。
⑥ 健康・安全への配慮
日中の気温差や汗ばむ日も増えてきます。
衣服の調整、水分補給、衛生管理など、体調に気をつけながら過ごしていきましょう!

寒暖差のある時期なので、衣服調節、水分補給丁寧に行っていきましょう✨
6月に向けてのポイント

5月の後半は、少しずつ6月に向けた準備も意識していきたい時期です。
梅雨時期の遊びアイデアを考えておく
梅雨や雨の日に備えて、お部屋で楽しめる遊びや製作を計画しておくのもおすすめ。

雨上がりのしゃぼん玉は特に人気で、子どもたちが夢中になって遊んでいました♪
地面や草花にふわっとくっつくシャボン玉の姿に、「きれい〜!」と目を輝かせていたのが印象的です✨
春の運動会に向け準備をはじめる
春に運動会がある園では、無理のない範囲で少しずつ準備を進めていけると安心です。
私の経験では、体操やダンスの曲を2〜3曲ほど用意しておき、実際に子どもたちとやってみて反応が良かったものを取り入れていました。
遊びの延長で、自然に体を動かす流れができると、子どもたちものびのび取り組んでくれましたよ♪
まとめ

5月は、子どもたちが少しずつ新しい環境に慣れてきて、自然や行事を楽しめるようになる大切な時期です。
心も体も健やかに過ごせるよう、毎日の保育を丁寧に、そして柔軟に進めていきたいですね。
少しでも参考になればうれしいです♪

保育現場で働くみなさんを、尊敬しています!!!
保育現場で働くみなさんへの、一日の過ごし方のポイントや、「ピアノ、行事の決め方進め方」で悩んでいる方へのアドバイスもまとめています。参考になれたらと思っています🌸

