雨の日のお出かけ、特に「子どもが傘をさして歩く」時は、ちょっと心配になりますよね。
しかし、小学校に上がると、毎日徒歩で登校する子どもたちにとって、傘を使って歩くことは避けて通れない日常になります。
でも、いきなり「小学生になったから傘を持って歩いてね」と言われても、子どもにとっては難しいことも。
そこで今回は、「幼児期方の傘の使い方、慣れていき方」について紹介します。
保育歴15年の元保育士としての経験も交えてお伝えしますね☔

幼児が傘を使い始めるのはいつ頃?

一般的に、傘を持ちたがるのは3歳ごろから。
この頃になると、自分で歩く時間も増え、「自分の傘がほしい!」という気持ちが芽生えはじめます。
とはいえ、傘を持つことで片手がふさがり、視界も遮られやすくなるため、安全に使えるようになるには少しずつ練習が必要です。
まずはレインコートやポンチョを使って、両手が自由な状態で歩くことから始めてみましょう♪

レインコートを着て「濡れてもOK」な状態で、傘を楽しむのも良いですね♪
小学校の徒歩通学に向けて:雨の日も安心して歩けるように練習しよう
小学生になると、毎日徒歩で登校するのが当たり前になります。
雨の日は、ランドセルを背負いながら傘を差し、足元にも注意を払わなければなりません。
こうした状況に慣れていくためには、幼児期から「傘をさして歩く」経験を少しずつ重ねておくことがとても大切です。
「今日は小雨だから傘を使ってみようか」と、日常の中で少しずつ練習していけると安心ですね。

慣れてきたら、リュックなど背負いながら(ランドセルを意識)傘をさして歩いてみることをおすすめします♪
子どもと一緒に練習しよう!基本の傘の持ち方と歩き方

今回は、小さなお子さん向けに「傘の基本の持ち方」と「練習のポイント」をまとめました。
基本の傘の持ち方☔
持ち手(柄)を片手でしっかり握る
まだ力が弱かったり、ふらつきやすい時期は【両手】で持つのもOK!
傘の柄がまっすぐ上を向くように持つ
前に傾けすぎると視界がふさがって危ないので、注意しましょう。
肩にちょっと乗せるようにすると持ちやすくなる
傘の重さが分散されて、楽に感じられる子も多いですよ😊
傘を閉じているときは先っぽ(石突き)を下に向けて持つ
横にして持つと、周りの人にぶつかってしまうかもしれません⚠

傘の練習は、安全な場所でゆっくりと行いましょう。
はじめは大人が開いて見せたり、一緒に開閉してみたりするのがおすすめです。
練習するときのポイント
傘を使うときの【お約束】もいっしょに伝えておきましょう!
- 顔の前に傘がこないようにして、前が見えるように持つ
- 傘を開けたり閉じたりするときは、まわりに人や物がないかを確認
- 振り回したり、遊び道具にしないことをお約束
年齢や成長に合わせた練習をしていく
3歳ごろ
まずは【両手でしっかり持つ】練習からスタート!
歩くときは大人がそばについてサポートしてあげましょう。
4歳ごろから
少しずつ【片手でもバランスよく持てる】ように練習していきます。
「自分でできた!」が自信にもつながりますね😊
視界を確保できる透明なビニール傘もおすすめ
前がよく見えることで、安心して歩けるようになります。

私の勤めていた保育園でじゃ「交通安全指導」の時に、傘の使用法を伝え行っていました。子ども達は、おもちゃ感覚で楽しんでいましたよ♬
傘の使い方、歩き方はもちろんですが、「濡れた傘の閉じ方」まで丁寧に教えてあげてくださいね。
地域によっては、車移動が多く「傘をさして歩く」経験が少ないこともあります。 現在年中・年長さんは、生活の中に意識して取り入れてみてください♪
折りたたみ傘にも慣れておくと安心!

最近は、小学校から「折りたたみ傘を持たせてください」と言われることも増えています。
(地域の回覧板にも「お子さんへの折り畳み傘の携帯」の事が記載されている程に!!)
でも、折りたたみ傘は仕組みが複雑で、子どもにとっては使いづらいもの。
だからこそ、開き方・しまい方をおうちで一緒に練習しておくと安心です。
指を挟まないようにするコツや、カバーに入れる練習もぜひ一緒にやってみてくださいね。
初めは「おもちゃみたい」「むずかしい~」なんて言っていても、慣れれば上手にできるようになりますよ✨

「傘」「折り畳み傘」って、開き方も全然違うんですよね。子ども自身で「面白い~」「ママの傘貸して~」という興味関心の時期から楽しんでみて下さいね。
雨の日の道路の歩き方ポイント
雨の日の道路は、子どもにとっていつも以上に危険がいっぱい(すべりやすくなったり、風に吹かれる、視界が悪くなるなど…)。
なので、「雨の日の歩き方」を子どもに教えるのは大切です。
小さなお子さんには、以下のポイントを繰り返し伝えてあげましょう。
特に、傘をさすと前が見えづらくなるので「止まって確認する」という習慣をつけておくと安心です。

あえて雨の日に親子で一緒にお散歩をしてみると、気が付くこともあると思います!「雨の日に歩くことになれる」そこから始めてみるのも◎
親子でできる練習・声かけ
傘の使い方を覚えるには、何より「たのしく・くり返すこと」が大切です。
たとえば、おうちの中でお人形やぬいぐるみと「雨の日ごっこ」をしたり、お散歩の途中で少しだけ傘を使ってみるのも◎

「今日は自分で開けられたね!すごい!」

「傘、ピンとして持てたね。かっこよかったよ!」
小さな成功体験をたくさん積み重ねて、自信につなげていきましょう♪
傘の使い方と一緒に、濡れた時の対応も練習しましょう

これらのことには、経験とともに徐々に身についていくものです。
小学校登校をイメージした時に、「思いがけない強風にあおられ、傘の横からの雨風で塗れてしまった…」ということも起こりますよね。
そんな「困った」時の対応も、イメージや練習をしておくと安心です。
雨の日の困ったこと | 解決方法 |
---|---|
かばんが濡れてしまったら? | タオルを持っていき自分で拭く (雨の日は、タオルを持っていく) |
服や靴下が濡れてしまったら? | 替えの靴下を持っていき、着替える |
教科書までぬれてしまったら? | 自分で解決できないことは、先生に相談する |
傘だけで防げない場合は? | かばんにカバーをかけて傘をさす |
だれも悪くないのに、車に水たまりの水をかけられてしまうこともあるかも…(私も経験があります💦)
「困った時の対策」ができるように、親子で準備しておけると良いですね。
子どもでも使いやすい!おすすめ傘・レイングッズ
小さい子どもでも利用しやすい傘や雨具をご紹介します☔

透明で、前の見える範囲が大きいのが使いやすいですね♪
まとめ:小さな経験が、大きな安心につながる

雨の日に傘を使って歩くというのは、大人にとっては当たり前でも、子どもにとっては一つひとつが新しい経験、冒険のような時間です。
だからこそ、幼児期から少しずつ慣れていくことが大切です😊
今回ご紹介したポイントをおさらいすると…
子どもにとって、日常の中の「ちょっとした練習」や「成功体験」は、大きな自信につながります🌟
ぜひ、お子さんと一緒に「雨の日の練習」始めてみてくださいね☔✨

最近は、一日の中での天候の変化も多くなりましたね。「傘」はもちろんですが、「おりたたみ傘」にも慣れていってくださいね♪
▼小学校入学に向けた心の準備についてはこちらもどうぞ🌸

