小学校に入ってからよく聞くお悩み──

「字がうまく書けない」「姿勢がすぐ崩れてしまう…」
実は、就学前の“遊び”や様々な経験が、これらに深く関係しています。
今回は保育現場でも意識していた「お絵描き」や「運動あそび」が、【小学校での“学びの土台”】になるという話をお届けします。
来年小学校入学を控えているご家庭はもちろん、小さいお子さんがいる方にも、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。
1. 幼児の「お絵描き」は“書く力”と筆圧を育てる最初のステップ

子どもはクレヨンを握って線を描いたり、塗り絵を楽しんだりしますよね。
実はこれが、【鉛筆を持つ力】や【手首の使い方】【筆圧の調整】といったスキルの土台になります。
遊びの中で、無意識に“書く力”の基盤が作られていくのです。これから「お絵描きから学べること、お絵描きの工夫」について紹介します。
お絵描きの効果~指先の発達と書く力~
クレヨンを握って線をぐるぐる、塗り絵を丁寧に塗ってみたり。
大人にとっては何気ない「お絵描き」も、子どもにとっては【手指の発達】や【書く力】の準備につながる、とても大切な遊びなんです。

保育園でも「まずは、楽しく自由に描くこと」を大切にしていました🌼
文字の練習はまだ早いかな?という時期でも、「お絵描き」は自然にその準備になります。
「塗る・なぞる・形を描く」が書く力の準備に!
保育現場でも、お絵描きと合わせて楽しんでいたことがあります。
おすすめのお絵描き類似遊びを紹介します▼
塗り絵は、「最後まであきらめずにやりきる力」、形を真似して書く・なぞることは、「ひらがなや数字を書く力」に繋がります。

年長クラスを担任していたとき、子どもたちの個性は本当にさまざまでした。
最初はおしゃべりばかりで全然塗れなかった子も、少しずつ集中力がつき、作品に自信が持てるようになっていった姿が印象的でした(5~10分など短い時間から試してみて下さい)
まずは、遊びながら楽しく行ってみて下さい!
小さい子向け(0~2才)おすすめ指先(お絵描き)遊び
これらも立派な“運筆”や“集中力”の土台です!

「どのくらい出来るかな?手先の器用さはどの程度かな?」という所が、遊びながら見えてきますよ。
他にも「小さいころから出来る指先遊び」について、こちらで紹介しています▼
指先を使った遊びの効果とアイデア|子どもの成長をサポートする方法
2. タブレット学習でも書く力は伸びる?スマイルゼミの魅力を紹介

最近では、タブレット学習への関心も高まっています。
子ども達も、スマホやタブレットに興味や親しみがある子が多く「楽しく取り組む」最初の一歩にぴったりです。
中でも「スマイルゼミ」は“書く力”と“学ぶ楽しさ”があり、元保育士視点でも素敵だと思いました。
①スマイルゼミで書く力を育てる!筆圧や書き順も身につく工夫とは

書き順は、一度覚えてしまうとなかなか直すことが出来ません。正しい書き順のナビゲーションがついていること、そして筆圧の検知システムはすごいですね♩
②自分のペースで、楽しく繰り返せる|スマイルゼミの15分学習の魅力

保育園でも、15〜20分を集中して取り組む時間として設定していたので、すごく共感できます。
③「できた!」が見える化|親子で振り返り&達成感
スマイルゼミなら、タブレットでも“書く力”や“集中力”、“学習習慣”を育てながら、親子のコミュニケーションも自然に生まれます。

保育園では同じクラスで、同じことを指導しても子供によって興味関心は全然違います。
まずは、お試し体験で「楽しめるか?興味をもっているか?」お子さんの反応を見て下さいね♩
3. 紙とタブレット、どっちがいい?書く力を育てるための正解は“両方”

タブレットは「楽しさ」や「習慣化」の面でとても効果的。一方、紙と鉛筆での経験は、姿勢・手の協応・筆圧の調整など“実際に使う力”を伸ばしてくれます。
なので「両方のを上手に使って学んでいく」ことがポイント!!
また、紙と鉛筆での学習をした時には「消しゴムの使い方」も行ってみて下さい。

保育園でも小学校を意識した活動をした時に、消しゴムの使い方に苦戦する子がとても多かったです!消す力加減や紙の扱いも大事な練習です。
4.小学校入学で困らないために“体幹”と“集中力”は幼児期から

小学校では、文字を書く力だけでなく、小学校では「長く座って話を聴く力」「姿勢を保つ力」も求められます。
姿勢を保つには「体幹」がカギ!
小学校では、長時間イスに座って授業を受ける機会が増えます。
でも、背中やお腹の筋肉(=体幹)がしっかり育っていないと、姿勢を保つのもひと苦労。体幹が弱いと…
「字が上手く書けない…」というお悩み、実は“体の育ち”と深く関係していることもあるんです。

だからこそ、小さいうちから「たくさん遊んで体を動かすこと」がとても大切。自然に体幹や姿勢を保つ力が身についていきます✨
集中力や持続力の土台も“遊び”で育つ
「最後までやりきる」「考えながら工夫する」といった集中力や思考力も、実は遊びの中で育まれます!たとえば…

楽しい!もっとやりたい!
このように思える環境があれば、自然と集中力も伸びていきます。
子どもの「生きる力、最後までやりきる力を育む非認知能力」については、こちらからご覧ください▼
5.【家庭でできる】お絵描き・運動遊びで“学びの土台”を育てよう

おうちでできる♪ お絵描きの工夫
「上手に描けるか」よりも、「表現することの楽しさ」を味わってください!

3才未満ですと、まだ筆圧が弱くうまくかけないこともあります。
- ペンやクレヨン
- クーピー
- 色鉛筆
この順で進めると無理なく楽しめますよ!
運動あそびで体幹&集中力アップ
遊び=運動=筋力アップだけでなく、【集中力】や【学習への姿勢】の土台にもなります。
\遊びの例と育つ力をまとめました/
遊び | ねらい(育つ力) | おすすめ年齢 |
---|---|---|
風船バレー | バランス・反応力・体幹 | 2歳~ |
クッションジャンプ | 脚力・着地のバランス感覚 | 2歳~ |
トンネルくぐり | 柔軟性・体のコントロール・空間認識 | 2歳~ |
バスタオル引き※ | 腕力・体幹・引っ張る力(親子遊び) | 2歳~ |
おしり歩き | 体幹・腹筋 | 3歳~ |
トランポリン | 脚力・体幹・バランス感覚 | 3歳~ |
けんけんぱ | バランス・脚力・空間認識 | 3歳~ |
なわとび | 持久力・リズム感・ジャンプ力 | 4歳~ |
※バスタオル引き遊び方▶バスタオルに子どもを乗せて、大人がゆっくり引っ張ってあげる遊び。楽しくスキンシップしながら、自然に体幹が鍛えられますよ。

バスタオルの上に、落ちないように乗っているのも意外と難しいんです!笑
保育園でも、子ども達が楽しそうでした!!
今回ご紹介したのは、ほんの一例です。
「楽しく遊ぶ」ことが、いつの間にか「学びの力」につながっている──そんな視点で、日々のあそびをもっと楽しんでみてくださいね♪
6. 「できる子」に焦らない|“やってみたい”が伸びる力のはじまり

「早く字が書けるようにさせなきゃ…」「小学校へ遅れをとらないようにしないと…」
そんなふうに焦ってしまう気持ち、よくわかります。
実際に、私も保護者の方からたくさんご相談を受けてきました。子どもにとって本当に大切なのは、「できること」よりも「やってみよう」と思えること。

大丈夫!それぞれのペースでちゃんと伸びていきます🍀
家庭でできる声かけ例▼
日常の中にこそ、学びの種があります。
日々のお子さんとの生活、会話を大切にしてくださいね。

お子さんを想う気持ちが、すでにたっぷりの愛情です♩
「時間の感覚をつかむヒント」は、こちらの記事をご覧ください▼
子どもが“時間を意識できるようになる”生活習慣づくり|元保育士が伝えたい声かけと工夫
【まとめ】遊び・お絵描き・スマイルゼミで“学びの土台”をつくろう

「遊び」と聞くと、「勉強の準備にならないのでは…?」と心配される方もいるかもしれません。
でも実は、子どもにとって“遊び”は、最高の学びの時間!
自分で考え、工夫し、試してみる…そんな経験こそが、将来の「考える力」や「学ぶ力」へとつながっていきます。
お絵描きや運動あそびは、小学校の学びに必要な力を“楽しく”育ててくれます。
この3本柱で、小学校へ入ったときの「書ける・座れる・集中できる」が自然と育っていきます。

「うまくやらせる」ことよりも、「楽しんでいる今」を大切に、小学校へ向けて子供の成長を楽しんでいきましょう♩
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。