
こんにちは!
保育歴15年の元保育士りんです。
4月になりましたね✨
保育園・幼稚園にご入園された皆さん、おめでとうございます!
進級された皆さんも、新しいクラスでの生活がはじまりますね。おめでとうございます✨
さて、新しい園生活が始まると、多くのご家庭で悩まれるのが「登園渋り」。

「保育園行きたくない…おうちにいたい…」
お子さんがと泣いてしまうこともありますよね。
保育現場で長く働く中で、私もたくさんの登園渋りの子どもたちを担任・見守ってきました。

でも、大丈夫です! 登園渋りは、自然なこと。
今回は「登園渋り」についてお伝えしようと思います。
- どうして「登園渋り」がおこるのか?
- 子供の登園渋りの理由と期間、対策
- 泣いて登園した子たちの、その後の様子
- 心配になるけど「安心してほしい」気持ち
子育てに一生懸命な方に「大丈夫ですよ」の気持ちが伝わったら嬉しいです✨
子供の登園渋りとは?

春は、新しい環境が始まり、登園渋りが多くなる時期です。
「保育園行きたくない」「おうちにいたい」などと泣いてしまうことを「登園渋り」と言います。
子供の登園渋り主な理由6選
お子さんが「園に行きたくないな…」と思うのには、いくつかの理由があります。
①新しい環境に緊張・不安
入園や進級でお部屋や先生、お友達が変わると、不安になることも。
特に1〜3歳の頃は、人見知りや場所見知りが出やすく、慣れるまで時間がかかるのは自然なことです。
②お家の人と離れるのが寂しい

「ママと一緒にいたい」「パパがいい!」そんな気持ちから、園に行くのを嫌がることも。
特に2歳ごろからの入園は、それまでずっと一緒にいた分、離れるのが不安に感じることもあります。
③園でちょっと心配なことがあるのかも
運動会の練習やプール、お友達とのやりとり、先生に注意されたこと…小さな「苦手」や「イヤだな」が積み重なると、「行きたくないな」と思うこともあります。
④お休みの間に、生活リズムが変わた
長いお休みのあとは、おうちののんびりした時間に慣れてしまって、朝早く起きるのが大変に感じることも。
いつものリズムに戻るまで、ちょっと時間がかかることもありますね。
⑤おうちの環境が変わったかな?

弟や妹が生まれた、お引っ越しをした、パパやママのお仕事が変わった…。
そんなおうちの変化があると、心の中も落ち着かなくなって、園に行きたくなくなることがあります。
子供たちは、お家の方の言動を敏感に感じています。
⑥なんだか疲れちゃったのかも
園でたくさん遊んで、たくさんがんばっているから、知らないうちに疲れがたまっちゃうことも。
「なんとなく行きたくないな…」そんな気持ちになるのは、ちょっと休みたいサインかもしれません。
登園渋りは、こんな時期に見られやすい

登園渋りが多いのは、4月だけではありません。

「なんでうちの子は、今のタイミングで?!」
「他の子は泣いてないのに、どうしてうちのこだけ泣いているんだろう…」
不安になる気持ち、わかります…たくさんの悩んでいる保護者さんを関わってきました。
一年を通して、いろいろなタイミングで見られる「登園渋り」について紹介します。
4月に見られる登園渋り
新しく入園した子供たちは、もちろんほとんどの子が泣きます。
今までお家で過ごしてきた日々から、知らない環境にいく不安・大好きなお家の人と離れる寂しさは、言葉をまだ話せない子供たちも感じます。
「泣くのは当たり前!私と離れたくないのかな」と思ってほしいです。
お家の人が、大好きな証です✨
また、お子さんの入園と共に職場復帰される方も多いです。
子供たちは、お家の方の職場復帰への緊張、忙しさを直感で感じ取ります。
時間がたてば、徐々に落ち着いてきますので、心配しすぎず園に安心して預けてほしいです。

進級した子供たちでも、4月は登園渋りがみられるものです。
- 新しいお部屋
- 新しい担任の先生
- 新しいお友達
…子供たちも新しい環境は緊張するものです。
「いままで通っていた園なのに、なんでなくの?」と驚く方もいると思います。

子供たちは、繊細でいろんなことを敏感に感じています。
同じ友達との持ちあがり進級でも、新しいお部屋に入れない子が、2~3人いることもありました。(部屋の移動が不安なんです)
時間をかけ徐々に慣れていきますので、「大丈夫だよ」を前向きな言葉と愛情で見守ってほしいと思います。
- 4月泣く
- 5月慣れてきたころにGWでの連休
- 連休明けに泣く
- 6~7月には笑顔で登園
このような子がクラスの1/4ほどいます。心配しないでくださいね。
5月になってらの登園渋りはしぶとい…
4月は泣かなかったのに、5月になって急に登園を嫌がる子も。
- 「4月はなんとなく登園していたけど、やっと環境の変化に気づいた」
- 「不安をずっと我慢していたけど、ついに爆発した」
という子が多いです。

保育士としても、そうならないように注意して4月はどの子も様子をみているのですが、なかなか全員の不安を見抜くことは出来ません💦
我慢強い子が泣き出すので、この時期からの登園渋りは少し手ごわいです…
だいたい、1~2か月で泣き止む子も多く、一年が終わるころには「そんなことありましたね~」という言葉をいただくことも多いです。
「うちの子は、がんばりやなんだな」と温かく見守り、園と一緒に頑張っていきましょう!
長期休み明けも登園渋りはある!
お盆休みや冬休みなど、長い休みのあとも登園渋りが見られることがあります。
でも、4〜5月ほど長引くことはありませんので安心してくださいね。
春以外での登園渋りが起こる子も多い
思いがけない時期に「登園渋り」が見られる子もいます。

- 発表会が近づいてきて、緊張からいきたくない…
- 夏の水遊びが苦手で、いきたくない…
- 英語の時間が苦手で、いきたくない…
- 明日先生(担任)がいないから、いきたくない… など
このように、それぞれの不安な理由から登園渋りが見られる子もいます。(3歳以上の子が多いです)
お子さんと話をし気持ちに寄り添ったり、園と連携を取ったりしながら、少しずつ解消していきましょう。
2~3月も登園渋りは見られる
年度の最後、この時期にみられる登園渋りの理由は

- 新しいクラスが不安
- 小学校進学が不安
- 友だちや先生と離れたくない
これらの理由から、不安になり「いきたくない😢」という子も多いです。

一年間、このクラスを大好きになってくれてありがとうの気持ちでいっぱいです。
残りのクラスでの時間を楽しるよう、子供に寄り添って過ごすと少し解消されるようでした。
そして、また4月がはじまります。
【一年を通して、登園渋りは起こります】ということを知っていただけましたか?
「登園渋り」が起こった時も「いつかは泣かなくなる」と安心してもらえますと嬉しいです🍀
登園渋りの時に試してみたいこと

お子さんが登園渋りをすると、お家の人も苦しいですよね。
そんな時、お家で出来ることをお伝えします。
① まずは気持ちを聞いてあげる
「どうして行きたくないのかな?」と優しく声をかけ、気持ちを聞いてみましょう。
お子さんは、自分の不安を聞いてもらえて、安心するはずです。
また、これからの長い人生で「家族が自分の味方でいてくれる」ということを知り、安心します✨
② 先生に相談・連携をとる
園の先生に相談し、園での様子を聞くことで、お子さんの不安を和らげるヒントが見つかるかもしれません。
私の働いていた園では、不安な気持ちが強い子に「家から1つ、安心できるものをもってきて下さい」と伝えいました。
(タオル、小さめのぬいぐるみを持ってくる子が多かったです。中には、お母さんのパジャマを持ってくる子もいました)
最初は握りしめていた子も、だんだん手放す時間が増えてきて、そのうち無くても過ごせるようになってきます✨
③ ストレス発散の時間をつくる
園から帰ったあとは、公園で遊ぶなど、リフレッシュできる時間を作るのもおすすめです。
④ 「ママ・パパは味方だよ」と伝える

ぎゅっと抱きしめたり、話をじっくり聞いたりして、お子さんが安心できるようにしてあげて下さい🌸
また、「今日はこんな事があるみたいだよ!(クッキング、運動会練習、誕生日会など)」と園の1日のスケジュールを伝えることで、不安が和らぐこともあります。
⑤ 無理に行かせようとしない
登園を無理に促すのではなく、子どものペースを大切にしてあげましょう。
たとえば、制服ではなく普段着で登園し、園で着替えるなど、できる範囲で柔軟に対応してみるのも一つの方法です。
どうしても着替えが出来ず、パジャマでの登園をしてきた子もいます。
お家の方も、子供も苦しかったでしょう…
園に来てしまえば、意外と子供も切り替え(泣くことをあきらめ)お着替えをして、お友達と遊んでいます。
登園しぶりは、すぐに解決するとは限りません。

大人がゆったり構えて寄り添うことで、子どもは少しずつ安心できるようになります。
焦らず、温かく見守っていきましょう🌷
泣いて登園した子供たちの園での様子

お子さんが泣いて登園した後、園でどんなふうに過ごしているのか気になりますよね。
先生に様子を聞くことはできても、実際にどんな風に過ごしているのか想像しにくいかもしれません。
そこで、保育現場での経験をもとに、登園時に泣いている子どもたちの様子や、保育士の対応についてお話しします。
泣いて登園した子どもの様子
玄関で泣きながら入ってくる子どもは、最初はなかなか泣き止めません。
でも、多くの子は長くても1~2時間ほどで落ち着いてきます。
その間、保育士が一緒に過ごし、園内を探検したり、窓を開けて風にあたったりすると、少しずつ気持ちが落ち着いてくることが多いです。

「お外いきたいな…他の子はなんで泣いてないんだろう?」
時間がたつと、だんだん周りに目を向けるようになります。
その後の過ごし方はそれぞれですが、不安な時は担任と手をつないで過ごしたり、友達に手を引かれて一緒に遊ぶことで安心する子もいます。
その子のペースに合わせて、少しずつ慣れていけるようにしています。
また、大勢でにぎやかに過ごすのが苦手な子もいます。
そんな時は、園長先生と一緒に事務室で個別に遊び、落ち着いてからクラスに戻ることもあります。
まずは安心できる環境を作ることが大切なんですよね。
「泣き続けて、ごはんが食べられなかった…」という子はほとんどいません。
なので、安心してくださいね。
少しずつ園のリズムに慣れてきて、楽しく遊んでいるうちに、お迎えの時間。
すると、お家の人の顔を見た途端、安心して泣いてしまう子も多いです。

「今日も一日、よく頑張ったね!」と、お見送りの時はそんな気持ちでいっぱいになります。
朝も泣いていた、お迎えの時も泣いていた…そんな様子を見たら、心配になりますよね。
でも、日中は少しずつ環境に慣れながら、頑張って過ごしています。
このお話が、少しでもお家の方の安心につながれば嬉しいです。
気になることは、ぜひ相談してください

保育士も、お子さんの様子をお伝えしますが、お家の方も気になることがあれば、いつでも遠慮なく聞いてくださいね。
お家の方の不安は、子どもにも伝わります。
一日でも早く、お家の方もお子さんも園生活に慣れて、楽しんでもらいたいと、どの保育士も思っています。
また、お家での様子を教えていただけると、保育士としてもとても助かります♪

- 園に慣れてきたみたい
- 昨日は夜泣きがあった
- 運動会が緊張すると言っていた
- 劇の役が嫌だと言っている
- 今日は車から降りられなかった
- 昨日は、楽しそうに園の話をしてくれた
など、どんなことでも構いません。
お家での様子と園での姿を合わせて考えることで、
担任も手探りで考え、一日でも早く仲良くなりたいと思っています。

良いことも、ちょっと心配なことも、お家での様子を教えていただけるととても嬉しいです!
まとめ

登園渋りは、成長のひとつ。時間をかけて、少しずつ慣れていきます。

一年間泣き続ける子はいません✨いまを一緒に乗り越えていきましょう!
大人がゆったり構えて寄り添うことで、お子さんも安心できます。
焦らず、温かく見守っていきましょう✨
新生活が楽しいものになりますように、心から応援しています!
