
こんにちは!
保育歴15年の元保育士りんです。
今回は、子どもたちが大笑いしながら楽しんでいた絵本『りんごかもしれない』をはじめ、ヨシタケシンスケさんの絵本3作品をご紹介します。
ヨシタケシンスケさんの作品は、ユーモアたっぷりで想像力をかき立てられるものばかり!
子どもも大人も夢中になってしまう魅力があります♪
保育現場での子どもたちの反応も交えながらご紹介するので、お家での読み聞かせや保育の場での絵本選びの参考になれば嬉しいです。
絵本紹介3選
絵本「りんごかもしれない」

作 | ヨシタケシンスケ |
出版 | ブロンズ新社 |
発行年月 | 2013年4月 |
サイズ | 257×205mm |
ページ | 32P |
数々の賞を受賞している、大人気の作品です!!
📌 ブロンズ新社の公式HPでは、お絵描きシートのダウンロードもできますよ!
絵本の内容
主人公は男の子の「ぼく」。
ある日、学校から帰宅すると、テーブルの上に「りんご」がひとつ。
このりんごを見たぼくは「もしかしたら、これはりんごじゃないかもしれない…?」と想像の世界に飛び込んでいきます!
ヨシタケシンスケさんならではのユーモアあふれる発想が楽しく、思わず引き込まれる一冊です。
絵本の魅力

想像力がぐんぐん広がる!
「これは本当にりんご?」そんなひとことから、どんどん想像がふくらんでいきます。子どもはもちろん、大人の想像力まで刺激してくれる楽しい展開です。
びっくりするような発想!
「りんごの中って、もしかしたらメカが詰まってるかも?」といったユニークなアイデアが次々に登場!思わず「そんなことある!?」と笑ってしまうような驚きがいっぱいです。
親子で楽しめる♪
身近な「りんご」がテーマだからこそ、子どもと大人が一緒にワクワクしながら楽しめるのが魅力。読みながら「こんなりんごもあるかもね!」なんておしゃべりが弾みます。
考え方が変わる奥深さ
ただ面白いだけじゃなく、「ものごとって、見方を変えるとこんなに楽しいんだ!」と気づかせてくれるのもこの絵本の魅力。固定観念にとらわれない自由な発想が学べます。
ほっこりするイラスト
ゆるくて親しみやすい絵柄が、想像の世界をぐっと広げてくれます。ページをめくるたびにワクワクするような楽しい絵も見どころです。
学びのポイントもいっぱい!
子どもの柔軟な発想力を育てるだけでなく、保育や教育の場でも活用されることがあるほど、学びの要素もたっぷり詰まっています。
読み聞かせをした時の子どもたちの反応

読み聞かせをすると、子どもたちは表紙を見た瞬間から「これ、おもしろそう!」とワクワク。
ページをめくるたびに大笑い!どの場面でも目をキラキラさせながら、夢中で聞いてくれました。
「髪の毛が欲しいのかもしれない」「兄弟がもっとたくさんいるかもしれない」などのページでは、友達と話し合って盛り上がる場面も。

「私はこれにするーー!」
お話を読んだ後は、お絵かきで自分だけの「○○かもしれない」を考える子もたくさんいました。

絵本を真似て、自分だけの「かもしれない」を描いていました!
保育現場では、4歳以上の子どもたちが大盛り上がりでしたよ♪
絵本「ぼくのニセモノをつくるには」

作 | ヨシタケシンスケ |
出版 | ブロンズ新社 |
ページ | 32P |
発行年月 | 2014年9月 |
絵本の内容
主人公の「よしだ けんたくん」は、宿題をやりたくなくて「ぼくのニセモノを作ろう!」と考えます。そこでロボットに「自分ってどんな人?」を説明していくのですが、その過程で自己分析が始まります。
「じぶんのできること、できないこと」「気分でコロコロ変わる自分」などを考えていく中で、けんたくんは何を発見するのでしょうか?
絵本の魅力

ユニークなストーリー展開
けんたくんは、やりたくないことを誰かにやってもらいたくて、自分そっくりのロボットを買うことにしました。でも、自分の”ニセモノ”を作るって、ちょっと変わった発想ですよね!
自分を知るきっかけに
ロボットにそっくりになってもらうには、けんたくんが自分のことを詳しく説明しなくちゃいけません。この過程で、「自分ってどんな人?」と考える大切さや難しさを、読者も自然と学べます。
いろんな視点で考えられる
けんたくんは、自分が思う”自分”だけでなく、家族や友だち、先生など周りの人から見た”自分”についても考えます。
これを読んだ子どもたちも、「自分ってどんなふうに見られてるんだろう?」と考えるきっかけになりそうです。
ちょっと哲学的な問いかけ
「自分らしさって何だろう?」「人からどう思われているんだろう?」といった、深くておもしろいテーマにも触れています。これが、読者の自己理解や自己肯定感を育むヒントになるかもしれません。
ユーモアたっぷりのイラスト
ヨシタケシンスケさんのイラストが、物語をやさしく包み込みます。クスッと笑えるシーンも多くて、大人も子どもも楽しめますよ!
親子で一緒に楽しめる
子どもはもちろん、大人も「わかる~!」と共感できる内容。親子で一緒に読むと、自然と会話が広がって、家族のコミュニケーションのきっかけにもなりそうです。
自己表現っておもしろい!
「自分のことを言葉で伝えるのって、むずかしいけど、おもしろい!」そんな気づきを、コミカルなストーリーを通して届けてくれる一冊です。
読み聞かせをした時の子どもたちの反応

「りんごかもしれない」同様に、子どもたちは大笑いで楽しんでくれました。最後のシーンの「ぼくはひとりしかいない」という言葉は真剣に聞いていました🌈
でも、やっぱりヨシタケシンスケさん!
最後の最後に笑いの仕掛けが待っていました♪読み聞かせ後も、子どもたちは集まってページの隅々まで読み込んでいましたよ!

この作品は、子どもはもちろん大人が読んでも楽しい一冊。
自己分析を通して、自分を振り返るきっかけにもなります✨
絵本「ころべばいいのに」

作 | ヨシタケシンスケ |
出版 | ブロンズ新社 |
ページ | 32P |
発行年月日 | 2019年6月 |
絵本の内容
主人公は小学生の女の子。彼女は、1ページ目で「私には嫌いな人が何人かいる」と話し始めます。
嫌いな人がいると、自分のことも嫌いになっちゃう…。でも、それってどうすればいいの?
そんなモヤモヤした気持ちを、女の子はユーモアたっぷりに考えたり、キャラクターに見立てたりしながら、頭の中で整理していきます。
「嫌いもあるよね」と認めてくれる、まるで心の処方箋のような絵本です。
ブロンズ新社さんYoutubeにプロモーションビデオがありますよ♪
絵本の魅力

共感しやすいテーマ
「嫌いな人がいる」という気持ちは、誰もが一度は感じたことがあるもの。だからこそ、読んでいると「わかる、わかる!」と共感しやすく、心に響く内容になっています。
ユニークな発想と解決策
主人公の女の子は、ネガティブな感情とうまく付き合うために、ちょっとおもしろいアイデアを考えます。たとえば、嫌な人を頭の中でこらしめたり、自分を元気づけるアイテムを用意したり…。
こうした発想が、とても新鮮で楽しいんです!
大人にも刺さるストーリー
この絵本は子ども向けですが、人間関係に悩む大人にもグッとくる内容。大人が読んでも「なるほど!」と気づかされることがたくさんあります。
わかりやすい流れ
前半では「こんな方法があるよ!」と具体的な対処法を紹介し、後半では「この気持ちとどう向き合う?」と、感情との付き合い方を探る展開になっています。
そのため、小さな子どもでもスッと理解しやすい構成です。
ユーモアたっぷり!
タイトルや挿絵にはクスッと笑えるようなユーモアが散りばめられています。ちょっぴり重たいテーマを、楽しく、軽やかに読める工夫がされているんです。
見た目にも工夫がいっぱい
絵本の表紙の裏側(見返し)を見ると、最初はブルー、最後はピンクに変わっています。これは、「嫌な気持ち」と「その対処法」を視覚的にも表していて、色だけで気持ちの変化が伝わる仕掛けになっています。
自分で決める大切さ
この絵本では、「嫌な気持ちとどう向き合うか」を自分で選ぶことの大切さも描かれています。ただ感情に流されるのではなく、自分で考えて行動できるようなヒントがたくさん詰まっていますよ!
どんな子におすすめ
小学生以上の子におすすめの作品です。
だんだん「みんなともだち!」という気持ちから、感情の変化がでてきます。そんな時に読んであげてたい絵本ですね。
(保育園では読み聞かせは、まだしませんでした。必要な場面が来たら読んであげたいな~と思っています)

私は、「大人が読んでも心が救われる」そう感じました。
この感情ももってもしかたない時がある、そんな時どうしようか…と自分を見つめなおし、気持ちが軽くなりました!
まとめ
ヨシタケシンスケさんの絵本は、どれもイラスト・物語ともユニークで夢中になってしまう作品ばかりです。絵本の細部まで、読み込みたくなるものばかりですので、お家で親子でじっくり楽しんで欲しいと思います。

ヨシタケシンスケさんの作品はどれも素敵な絵本です。
今回は厳選3選しました。是非、家時間に絵本を楽しんでみて下さい♪

